設計・施工一括プロポ 第3期の集合公営住宅 5月11日まで技術提案 3棟、RC造延べ8700平方m規模(名取市閖上地区)
[2017/4/12 宮城版]
名取市は11日、閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業区域内に第3期の集合災害公営住宅3棟を整備するため、設計・施工一括工事の公募型プロポーザルを公告した。建物はRC造とし、延べ床面積は3棟で約8700平方m。プロポには単体またはJV編成での参加とする。5月11日まで参加申請と技術提案書を受け付ける。同中旬に優先交渉権者を特定し、市議会6月定例会での本契約締結を目指す。
件名は「名取市閖上地区集合災害公営住宅整備事業(第3期)設計・施工一括型工事」。設計では、建物や外構の実施設計、施工は建物本体と外構などを担当する。履行期間は30年11月30日まで。同12月の入居開始を目指す。区域内の集合災害公営住宅は第3期で整備が完了する。
第3期住宅は、事業区域内のほぼ中央に整備する(別図参照)。計画では、敷地約8430平方mに6階建て2棟(F・G棟)を整備。2棟合わせ戸数が65戸、延べ5300平方mの規模。その東側の敷地6760平方mには、同じく6階建て延べ約3400平方m規模で1棟(H棟)を建設。すべて構造はRC造で、住宅の1階は倉庫など非居住層とする見通し。
プロポの参加資格要件を見ると、単体企業は県内に本社・支社・営業所などを置く特定建設業者。建築一式工事で経審の総合評定値が1500点以上であることなど。
JVは、構成を設計業務が最大2社、施工が最大4社までとする。代表企業・構成企業ともに県内に本社・支社・営業所を置き、特定または一般建設業者の許可を持つこと。建築一式工事の総合評定値を1500点以上とするが、構成員のうち名取市内に拠点を置く企業は700点以上とする。
このほか単体・JVともに、13年度以降にRC造やSRC造で5階建て以上、1棟40戸以上の共同住宅を元請けとして完成した実績などを求めている。
今後、プロポの質問書を19日まで受け付け、26日に回答を公表する。参加申請と技術提案書の提出を5月11日まで求め、選定委員会を同中旬に開催して優先交渉権者を選定する。同下旬には仮契約を結ぶ。
同区域内の集合災害公営住宅は、区画整理事業(基盤造成工事)の進ちょくに合わせ第1~第3期に分け、すべて設計・施工一括型で整備する。第1・2期は鴻池組(東北支店・仙台市青葉区)・大愼組(村田町)JVが受注した。区画整理事業の設計・施工は、西松建設(東北支店・仙台市青葉区)を代表とするJVが担っている。