普通建設費は89億円 多古、東庄町が好調(県内17町村の新予算)

[2017/3/28 千葉版]
 本紙調査による県内町村の28年度当初予算が出揃った。それによると一般会計のうちの普通建設事業費は、17町村の合計額で約99億6680万円。前年度の約111億1290万円に比べ、約11億4610万円(10.3%)の減となった。半数以上の9自治体が前年度を下回るなか、多古町は約2倍、東庄町は約1・6倍、一宮町は約1・5倍と好調な伸びとなっている。

 17町村のうち、普通建設事業費が前年度を上回ったのは▽多古町▽東庄町▽芝山町▽一宮▽睦沢町▽白子町▽大多喜町▽鋸南町──の8町で、前年度の8町と同じ。一方、前年度を下回ったのは、9町村となっている。

 普通建設事業費の伸びが好調な多古町(102.0%増、11億0579万円)は、町民体育館の建替工事に2カ年で着工するため、総額10億1777万円のうち、29年度に5億1367万円(うち工事費5億円)を計上するのが大きい。

 東庄町(63.4%増、8億5167万円)では、統合小学校校舎増築事業(2億5000万円)や学校給食センター建設に向けた整備事業(1億4600万円)が大幅に増加した要因。一宮町(52.5%増、6億3092万円)は、強い農業づくり交付金事業のJAグリーンウェーブ長生選果機入替事業に3億9562万円が計上された。

 一般会計予算額についてみると、前年度を上回ったのは9町(前年度は10町)。このうち、伸び率が二桁に達したのは、多古町(14.5%)のみであった(前年は3町)。

 町村の新年度予算が出揃ったことで、県予算と37市を加えた当初予算案の額は、一般会計が約3兆8183億5570万円(前年度比1.7%減)、このうちの普通建設事業費が約3179億8760万円(同17.7%減)。総予算は、約6兆9312億1310万円(同1.1%減)となっている(県、銚子市、八千代市、鴨川市、浦安市は骨格編成)。

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