工事5件 概要公表 気仙沼・朝日ふ頭で舗装復旧 29年度初公告を4月3日(県出納局)

[2017/3/30 宮城版]
 県出納局は29日、気仙沼港臨港道路ほか災害復旧工事など工事5件の入札概要を事前公表した。29年度の最初の入札公告として、4月3日に一般競争入札を公告する。気仙沼港(気仙沼市)で実施する臨港道路の工事では、気仙沼大島大橋の部材が仮置きされていた朝日ふ頭周辺の臨港道路、荷さばき地など計4万2545平方mを舗装復旧する。

 入札概要を公表した工事は▽大沢川河川災害復旧工事(その3)▽塩釜漁港中ふ頭東桟橋災害復旧ほか(その2)工事▽東浜1号離岸堤ほか災害復旧工事▽西浜1号離岸堤ほか災害復旧工事▽気仙沼港臨港道路ほか災害復旧工事──の5件。

 5件とも4月3日に一般競争入札を公告し、参加者を募る。大沢川河川災害復旧工事(その3)と塩釜漁港中ふ頭東桟橋災害復旧ほか(その2)工事は、開札日が4月27日。発注業種・等級は「土木一式工事S等級」で、参加対象は単体企業か復興JV。

 東浜1号離岸堤ほか災害復旧工事と西浜1号離岸堤ほか災害復旧工事の開札日は同20日。発注業種・等級は「土木一式工事S等級」で、参加対象は単体企業。気仙沼港臨港道路ほか災害復旧工事の開札日も同20日。発注業種・等級は「舗装工事S等級」で、参加対象は単体企業か復興JVとなっている。

 5件とも標準型(施工計画型)の総合評価方式を適用する。

 気仙沼港臨港道路ほか災害復旧工事では、津波によって被災した気仙沼市朝日町および川口町周辺の既設道路などを舗装復旧する。朝日ふ頭がある同地区は、東側が気仙沼湾、西側が大川に面しており、造船工場や水産加工工場などがある。気仙沼大島大橋の中央径間などの部材が置かれていたほか、気仙沼湾横断橋の下部工工事が進んでいる。

 同地では土地をかさ上げして区画整理事業が行われており、その影響で道路は連続したう回を強いられている。震災から6年が経ち、ようやく既設道路の通行のめどがついた。同地区の先端部をコの字型に通る臨港道路・朝日大川線を中心に、気仙沼市魚市場方面に向かって延長2310mをアスファルト舗装する。

 このうち、臨港道路部分は延長2060.1mで、舗装面積は2万4624平方m。気仙沼大島大橋の部材置場となっていた荷さばき地は、同大橋の架設が完了したことで、1万4385平方mを舗装できるようになった。このほか、岸壁249.9mのエプロン部分3536平方mも舗装する。

 土木部が早期公表した29年度の発注予定によると、工期は約9カ月、概算工事規模5億~24億7000万円を試算している。

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