小見川総合病院建設事業 継続費53・3億円を設定(香取市東庄町病院組合)

[2017/3/24 千葉版]
 香取市東庄町病院組合(組合長・宇井成一香取市長)は23日、29年度当初予算を公表した。国保小見川総合病院建設事業で29~30年度に総額53億3647万円の継続費を設定。現地で耐震構造の新病院を建て替える計画で、施設規模はS造4階建て延べ9925平方m。5月上旬に施工者を選定する一般競争入札を公告し、8月の着工を目指す。基本・実施設計は横河建築設計事務所(本社・東京都品川区)が担当。

 29年度予算の概要をみると、資本的支出の病院改築事業で、建設や外構、仮設駐車場屋外照明灯設置などの工事費13億1997万円、工事監理業務や設計意図伝達業務などの委託料2794万円を予算化した。

 また、国保小見川総合病院建設事業で29~30年度に総額53億3647万円の継続費を計上。年割額は29年度13億4646万円、30年度39億9000万円。また、病院情報システム整備で30~31年度に限度額4億4849万円の債務負担を設定している。

 国保小見川総合病院建設事業の実施設計をみると、新病院の建設地は、香取市南原地新田438ほかの敷地2万3872平方m。建築面積は病院全体が5329平方m、新病院本体が4811平方m。

 新病院本体は耐震構造を採用し、施設規模がS造4階建て延べ9925平方m。最高点の高さは18・7mで、建ぺい率22・33%、容積率41・80%となっている。

 階層別の内訳は、1階(外来、救急、中央検査、放射線、内視鏡、人口透析、薬剤、医事・地域連携・在宅事業、医療安全、会議室、更衣室、中央倉庫など)4508平方m、2階(病棟、リハビリテーション)3185平方m、3階(手術、中央材料滅菌、臨床工学、栄養給食、管理、機械室)1904平方m、4階(電気室、機械室)327平方m。

 病床数は一般病床70床、地域包括ケア病床30床の計100床。診療科目は内科、外科、眼科、整形外科、耳鼻咽喉科、小児科、皮膚科、泌尿器科、脳神経外科、歯科、放射線科、リハビリテーション科、循環器科。1日あたりの患者数は400人を想定している。

 別棟の床面積をみると、附属棟1(洗濯室、清掃員・ボランティア控室、医療廃棄物保管庫、倉庫など)111平方m、附属棟2(圧縮空気機械室、吸引機械室、マニホールド庫、ガスボンベ室)63平方m、自動車車庫(3台分)51平方m、受水槽ポンプ室8平方mの計233平方m。このほか、駐車場435台分、駐輪場30台分のスペースを確保する。

 概算事業費は71億1765万円。その内訳は、設計・監理業務(基本・実施設計、工事監理)2億3152万円、本体工事(別棟工事・外構整備工事第1期を含む)52億7472万円、外構整備工事(第2期、県道カルバート敷設替を含む)3億7263万円、周辺整備工事1852万円、医療情報システム整備(院内ネットワーク工事を含む)4億4849万円、医療機器・什器・備品整備7億7175万円となっている。

 5月上旬に施工者を選定する一般競争入札を公告し、8月の着工を予定している。工期は約20カ月を見込んでおり、30年度中の完成を目指す。31年度の開院後、既存病院の解体や外構(第2期)の整備などを進めていく方針だ。

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