十余二船戸線 開削部を詳細設計(千葉県柏区整事務所)

[2017/3/18 千葉版]
 柏北部中央地区の一体型特土地定区画整理事業を推進している千葉県柏区画整理事務所は、国道16号をアンダーパスする十余二船戸線について、箱型函渠部詳細設計業務を千代田コンサルタント(千葉営業所・千葉市中央区)に2月28日の指名競争入札で委託して開始した。同日には別途、道路詳細設計外業務として国道に接続する側道も含めたアンダーパス前後の設計も、日本工営(東京都千代田区)に委託している。

 十余二船戸線が国道16号をアンダーパスするのは、柏市正連寺地先。アンダーパスの非開削部(推進部)の両側に、箱型函渠(ボックス)を現場打ちで設置する計画で、幅や高さなどを詳細設計で固めていく。ボックスの延長は両側合計で33・7mとして検討を開始する。

 道路詳細設計外業務の対象延長は、国道16号に接続する側道部部も含めて約420m。アンダーパスの道路勾配などについても検討する。また同日には、ポンプ室及び設備詳細設計業務を東京建設コンサルタント(東京都豊島区)に委託している。

 アンダーパス部分については、28年11月1日の指名競争入札で、千代田コンサルタントにアンダーパス詳細設計業務を委託している。国道16号下の推進部(非開削部)を対象としており、延長33・3mについて設計を完了させる予定。

 アンダーパス詳細設計業務の対象とするのは柏、縦方向が約8・3m、横方向が約20・9m。発進と到達の立坑2基についても検討する。同箇所は、27年度に構造物予備設計及び施工計画検討業務を千代田コンサルタントに委託した箇所。予備設計などでは4車線について検討を進め、アンダーパス部全体として、約400mの延長を固めていた。

 同線は、現在、暫定2車線で供用しており、国道南側で平面交差(T字交差)している。今後は、設計などと並行して順次、4車線分の用地取得も進めるが、工事着手の時期など、具体的なスケジュールは未定。

 柏都市計画道路3・2・40号十余二船戸線は、埼玉県境から茨城県境までの県内延長約10kmの都市間連絡道路(都市軸道路)の一部であり、つくばエクスプレス沿線整備地区を結び、柏北部中央地区を南北に縦貫する地区の骨格となる道路。

 主要地方道守谷流山線(都市計画道路3・4・7十余二花野井線)を立体交差で横断し、柏の葉キャンパス駅前を経由して国道16号に至り、国道北側は県道我孫子関宿線までの区間の整備を進める計画。

 区画整理事業で整備する延長は、国道南側が約2180mで、北側が約720m。道路幅員は32m(4車線)。13度から事業に着手しており、17年8月には一部区間(国道南側のうち延長約1185m)が暫定2車線で供用している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.