昭和設計ら5社通過 学校設計プロポ一次審査(女川町)

[2017/3/15 宮城版]
 牡鹿郡女川町は、女川小・中学校整備事業の基本設計・実施設計業務に関する公募型プロポーザルで、7者から参加申し込みを受け付け、一次審査で5者に絞り込んだ。一次審査を通過した5者は、楠山設計・構造計画JV、日総建・建技研JV、綜企画設計・E・I・S設備計画JV、ユニバァサル設計東日本支社、昭和設計仙台事務所。4月7日まで業務提案書を受け付け、同18日にヒアリングして、同月下旬に受託候補者の1者を選定し、結果を通知する予定だ。

 同業務では、小・中学校の一体的な施設を建設するため、建築、設備、外構の基本・実施設計をまとめる。参考業務規模は税込1億7000万円。履行期間は30年6月30日まで。

 新しい小・中学校は、堀切山の高台に建設する。敷地は、面積が2万7000平方mで、海抜26mと同30mの2段造成となる。現在は鹿島・オオバJVがマネジメントする復興まちづくりで一体的に造成している。今回の設計ではアクセス道路なども提案してもらう。

 学校施設の計画面積は約1万1600平方m。内訳は、校舎がRC造延べ8000~9000平方m程度、体育館が小中の2棟で延べ2500平方m程度、武道場の本体部分が255平方m程度、プールが水面積に400平方m程度を想定している。このほか、給食調理場や太陽光発電設備などを設ける。

 校舎は4階建てを構想しており、1階をピロティ構造の駐車場とし、2階に玄関を配置する考え。梓設計(東北事務所・仙台市宮城野区)でまとめた基本計画では、海抜30mの地盤に校舎、同26mの地盤に校庭を配置し、校舎2階部分の玄関からグラウンドに出るイメージとなっている。

 学校建設の全体事業費は約60億円で、うち外構を含む工事費に約53億円(税抜)を試算している。この中には造成費が含まれていない。新築工事は30年7月ごろから入札発注し、31年2月の着工、32年6月の完成を予定する。

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