直轄国道の安全対策 5交差点詳細構造を協議へ(国交省千葉国道)
[2017/3/17 千葉版]
国土交通省千葉国道事務所は16日、県内の直轄国道における交通安全の対策方針を公表した。国道126号沖入口(八街市)など5交差点を主な対象個所とするもので、今後は対策の実施に向け、詳細な構造等について警察などとの協議を進めていく。
主な対策箇所は▽国道6号南柏駅西口交差点(柏市)▽国道16号袖ヶ浦インター入口交差点(袖ヶ浦市)▽国道16号請西地区交差点(木更津市)▽国道51号伊篠地区交差点(酒々井町)▽国道126号沖入口交差点(八街市)。
直轄国道の事故対策、歩行者自転車等の安全確保に向けた対策を進めている同事務所では、今後重点的に交通安全対策を進める必要があると考える箇所について、県安全性向上プロジェクト委員会での議論を踏まえ、対策方針をとりまとめた。
県安全性向上プロジェクト委員会は、事務局を千葉国道事務所交通対策課、県土整備部道路環境課、千葉市土木部維持管理課に置き、委員長の赤羽弘和千葉工業大学工学部教授のほか、県警察本部の交通部交通総務課長、交通規制課長、県トラック協会、県バス協会、県交通安全協会、県安全運転管理協会の役員や報道関係、県の県土整備部道路環境課長、環境生活部くらし安全推進課長、千葉市土木部長、国土交通省首都国道事務所所長、千葉国道事務所所長で構成している。
主な交差点における対策方針は次の通り。
【国道6号南柏駅西口】
〈位置など〉
▽位置=柏市南柏
〈課題〉
国道6号南柏駅西口交差点は、交差点隅切り部が大きいため、左折車両の速度が高く、横断歩道上での事故が発生している。また、長い直線区間で走行速度が高くなり、信号の変わり目での急な停止、急減速等により追突事故が発生している。
〈対策方針〉
隅切り部の前出しによる交差点のコンパクト化により左折事故の発生を抑制する。また、
路面標示による走行車両への注意喚起により追突事故の発生を抑制する。
▽路面標示による速度抑制対策▽交差点のコンパクト化▽注意喚起の看板「巻き込み注意」▽路面標示による速度抑制対策
【国道16号袖ヶ浦インター入口】
〈位置など〉
▽位置=袖ヶ浦市神納
〈課題〉
国道16号袖ヶ浦インター入口交差点は、曲線区間に位置するため、右折車線が正対しておらず、対向車の視認性が悪く右直事故が発生している。また、長い直線区間で走行速度が高くなり、信号の変わり目での急な停止、急減速等により追突事故が発生している。
〈対策方針〉
右折車線を正対化させることにより対向車の視認性を確保し、右折車事故の抑制を図る。また、路面標示による走行車両への注意喚起により追突事故の発生を抑制する。
▽右折レーンの正対化、薄層カラー舗装、減速路面標示▽巻込部の改良▽右折レーンの正対化、薄層カラー舗装、減速路面標示
【国道16号請西地区】
〈位置など〉
▽位置=木更津市請西
▽交差路線=県道270号線、市道127号線県
〈課題〉
国道16号請西地区交差点は、立体交差となっており交差点形状が複雑であり、交差点内を通行する車両の走行位置が不明確なため、右折時の事故が発生。
〈対策方針〉
中央分離帯の前出しによる交差点のコンパクト化、および交差点内の導流を明確にすることで、右折事故の発生を抑制する。
▽右折車線の設置▽交差点の直交化▽中央分離帯の前出し▽横断歩道・停止線の前出し
【国道51号伊篠地区】
〈位置など〉
▽位置=酒々井町伊篠
▽交差路線=町道02-002号線
〈課題〉
国道51号伊篠地区交差点は、変則的な交差点となっていることから、停止位置が認識しにくいこと、また、長い直線区間であるため走行速度が高くなることから、信号変わり目での急停止、急減速等により追突事故が発生している。
〈対策方針〉
交差点を集約し直交化させることにより交差点位置を明確にするとともに、路面標示、法定外看板等の注意喚起による速度抑制、停止線の前出しによる交差点のコンパクト化を行い事故の防止を図る。
▽交差点の集約、直交化▽路面標示による速度抑制対策
【国道126号沖入口】
〈位置など〉
▽位置=八街市山田台
▽交差路線=県道岩富山田台線
〈課題〉
国道126号沖入口交差点は、県道への右折待ち車両による先詰まりで渋滞が起こり渋滞末尾での追突事故が発生している。
〈対策方針〉
右折レーンの新設を行うことにより渋滞の発生を抑制し、渋滞に起因する事故の発生を
抑制する。
▽歩道拡幅▽巻込部改良▽右折レーンの新設