文化複合施設に約39億円 29年度予算案 5カ年で継続費(利府町)

[2017/3/3 宮城版]
 宮城郡利府町は2日、町議会第1回定例会に29年度予算案を提出した。一般会計は134億4000万円を計上する。文化複合施設の建設事業は、用地造成工事費の計上と総額36億0372万円の継続(期間29~32年度)を設定し、I期建設事業に約39億円を盛り込んだ。

 町は29年度、町制施行50年の節目を迎える。予算案は、復興・創生と次の50年に向け、利便性の高い住環境整備、子育て・教育環境の充実などに重点を置く。普通建設事業費は33億6800万円。復興が進み28年度当初を1億5000万円下回った。

 内訳は、補助事業費27億6700万円、単独事業費5億9900万円。維持補修費は2億5100万円を盛り込む。復興と通常事業の割合はほぼ同規模で、復興事業は須賀地区の排水機能強化事業に6億1625万円や、水門整備事業5億9399万円など計約16億7864円を盛り込む。

 復興以外は、文化複合施設建設に用地造成費2億8470万円を計上する。継続費は29~32年度の5カ年で設定し、I期建設費の全額を盛り込む。年割額は29年度6億7113万円、30年度4億7913万円、31年度12億2438万円、32年度12億2912万円とする。

 29年度は、計上額の造成費と合わせ9億5583万円を充当。建築工事は30年度着工で、31~32年度で進める。復興以外はこのほか、町道整備に6億3161万円を計上し、南町河原線道路改良と高嶋交差点改良の工事費や、民間開発に伴う道路詳細設計費を盛り込む。

 特別会計・企業会計は総額で75億1760万円を計上する。主な建設事業は、町営墓地の町営たてやま霊園増設工事費3000万円を計上。水道事業会計では利府浄水場監視制御設備の更新事業に総額8億9578万円の継続費(期間29~31年度)を設定している。

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