13事業で57億円確保 中央2丁目 複合ビルに整地費(石巻市17回復興交付金)
[2017/3/1 宮城版]
石巻市の17回復興交付金申請では、復興庁から13事業に57億4900万円(事業費ベース)の交付可能通知を受けた。民間主導で複合ビルを建てる優良建築物等整備事業では、中央2丁目4番南地区に既存施設の除去費や、土地の整地費、補償費として5億2100万円、中央2丁目4番北地区に地盤調査費や実施設計費として405万円の事業費が認められた。
中央二丁目4番南地区は、複数の地権者が同地区商業地活性化協議会を組織しており、既存の住宅・店舗等を取り壊し、跡地にRC造12階建て延べ8200平方m程度の複合ビルを建設する計画だ。現在はアイテック計画(東京都新宿区)で実施設計をまとめている段階。
複合ビルは、1~2階が店舗、3階以上が70戸弱の分譲マンションとなる予定。店舗は7~8区画を確保する方向で検討している。敷地は面積が約1800平方mで、立体駐車場や多目的広場などを設ける考え。5月に解体工事に着手し、5カ月程度で整地まで進め、10月ごろの新築着工、31年3月の完成を予定する。
中央二丁目4番北地区は、市によると、同地区商業地活性化協議会が賃貸住宅17戸と店舗の入るRC造6階建てのビルを建てる計画になっている。今後、計画を見直す可能性もある。
市内ではこのほか、中央2丁目3番A─2地区、中央二丁目3番A─1地区、立町一丁目3番B地区の3地区で、地権者が優良建築物等整備事業を活用し、それぞれ複合ビルを建てることになっている。3地区ともこれから事業計画を作成する。
17回復興交付金申請では、優良建築物等整備事業以外に、河北地区の防災集団移転促進事業に27億4169万円、石巻南浜津波復興祈念公園の広場整備事業に2億3160万円、都市公園事業に1億1286万円、南浜地区の低平地整備に向けた支障物除去・整地等事業に5億3970万円が認められるなどした。