前田建設工業で新築 ピア棟5000平方mを今春着工(仙台国際空港)

[2017/2/24 宮城版]
 仙台国際空港(名取市、岩井卓也取締役社長)は、既存の旅客ターミナルと搭乗口を結ぶ屋根付きの歩行者デッキとして、ピア棟を新築する。工事施工は前田建設工業(東北支店・仙台市青葉区)が請け負う。今春に着工し、来春の完成を予定する。同社はターミナルビル1階のリニューアル工事も請け負っている。

 ピア棟は、S造2階(一部3階)建てで、建築面積に約2000平方m、延べ床面積に約5000平方mを計画している。施設規模は検討中のため、面積が変更になる可能性もある。新築設計は日建設計(本店・東京都千代田区)が担当している。

 ピア棟は、国際線の旅客数が増加することに伴い、現在のターミナルビルが手狭になるので、新たに整備することにした。搭乗ゲートは3カ所を増設し、飛行機の駐機スポットも14カ所から19カ所に増やす方向で検討している。

 仙台国際空港は、東京急行電鉄、前田建設工業、豊田通商、東急不動産、東急エージェンシー、東急建設、東急コミュニティーが出資して設立した株式会社。昨年7月1日から仙台空港の運営を担っている。

 運営開始時点の発表では、今後30年間の設備投資額に341億8000万円を試算。ターミナルビルの改修・リニューアルやピア棟の新設のほか、立体駐車場の整備、既存駐車場の拡張、滑走路の更新などを検討している。

 ターミナルビルは、1階にアライバルカフェや総合案内機能を設ける工事が昨年12月に着工しており、ゴールデンウィーク前に完了する予定。その後、2階部分の店舗数を現状の約4倍まで拡充する工事や、3階部分のリニューアル工事などに順次着手していく見通し。

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