若手・女性配置に加点 総合評価4月改正 地元実績を重視(仙台市)
[2017/2/16 宮城版]
仙台市は、4月に一般競争入札制度を改正する。総合評価の簡易I型に工種区分を設け、工種別に評価項目を組み合わせて加算する。緊急工事登録など地元実績を重視する枠に「地域実績型」も導入する。評価項目には若手・女性技術者の配置など2項目を新設し、建設業の担い手確保に官民一体で取り組む。
市は、地域建設業の担い手確保・育成と品質向上に官民一体で取り組むため、入札制度を改正する。16日にホームページで概要を公表し、27日にハーネル仙台で説明会を開催する。場所は青葉区本町2─12─7。時間は午後2時から。
改正は総合評価簡易I型のみに適用。市の一般競争入札の実績では9割が簡易I型で運用しているため、工種特性に応じた評価内容に見直す。合わせて、維持工事や担い手確保に取り組む地元企業を高く評価する。簡易II型、標準型は現行の区分とおり。
簡易I型はこれまで、工種に関わらず、共通項目で加算していた。改正後は土木、建築、機械・電気の工種別に評価項目を組み合わせて加算する。土木には「土木型」と「地域実績型」、建築は「建築型」、機械・電気は「建築設備型」と「プラント型」に細分化する。
「地域実績型」は、予定価格が1000万円以上5000万円未満の舗装工事を対象に、一部工事で適用される。区役所や総合支所管内で緊急工事登録の実績や、困難業務、維持工事の実績を評価し、加点する。加算点の満点は24点に設定する。
評価項目では、建設業労働災害防止協会への加入状況など2項目を新設し「地域実績型」以外のすべての工種に適用させる。加算点の満点はこれまでの26点を工種・型別に24~27点に設定する。
市の制度は21年度に導入。おおむね2年に1度改正している。