本庁舎改修へ設計 普通建設費は9.8%増(南房総市新予算)
[2017/2/17 千葉版]
千葉県南房総市の石井裕市長は17日、記者会見を開き、29年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比3.5%減の210億3500万円。このうち普通建設事業費は同9.8%増の19億8870万円となった。本庁舎の大規模改修工事に向けた実施設計委託料や旧富山幼稚園・小学校等跡地活用事業費などを盛り込んでいる。
普通建設事業費の内訳は補助事業3億8913万円(前年度当初比0.3%減)、単独事業15億9957万円(同12.5%増)、災害復旧費1193万円(同167.9%増)。単独事業費が増加したのは、丸山・和田地区統合小学校等建設事業で工事費などを計上したため。
主な事業をみると、本庁舎大規模改修工事実施設計業務委託料3510万円を計上。本館や別館1を対象に、機能保全や防災拠点としての耐震性の確保に必要な改修や耐震補強を施す計画。
対象となる施設の規模は、本庁舎本館がSRC・RC造2階建て延べ1760平方m(昭和55年竣工)、本庁舎別館1がRC一部S造2階建て延べ1907平方m(昭和55年竣工)。耐震診断等調査は桑田建築設計事務所(千葉市美浜区)が担当。
旧富山幼稚園・小学校等跡地活用事業では1億8928万円を予算化する方針。園舎や校舎を解体し、グラウンドを整備するとともに、屋内運動場を改修し、社会体育施設に転用する計画だ。
地域振興施設「富楽里」大規模改修事業には2582万円を充てる。大規模改修工事を進めていくもので、29年度は空調設備の改修や喫煙所の設置などを予定している。
温泉掘削工事には648万円を投じる考え。千倉町北朝夷で温泉を掘削し、配湯の事業化を進め、温泉郷の活性化を図る。市営住宅千田黒潮団地の改修に向けて、設計監理業務委託料159万円、工事費1032万円を計上している。
このほか、三芳農村環境改善センターの耐震補強工事設計業務委託料1879万円、水産物供給基盤機能保全事業で富浦漁港(富浦地区)の北防波堤補修工事3120万円、丸山農業者トレーニングセンターや丸山コミュニティセンターの解体撤去工事9119万円、豊年川共同処理施設解体撤去工事3600万円、地籍調査事業7566万円などを盛り込んだ。