水道庁舎の建替設計 1500教室空調リースに47億円(柏市新予算)

[2017/2/18 千葉版]
 千葉県柏市の秋山浩保市長は17日に会見を開き、29年度予算案の概要を公表した。それによると、一般会計予算額は1227億3000万円(前年度比1.5%減)。小中学校空調設備導入事業では、限度額47億円の債務負担行為を設定し、29年度に約1500教室に導入する空調設備について、42年度までの13年間にわたってメンテナンス付きのリースを行う。また、水道事業会計では、水道庁舎建て替えの設計に着手する予定だ。

 予算案の総額は、一般会計に9つの特別会計、3つの企業会計を加えた2351億5500万円(同1.2%増)。いすれの予算案も、24日に開会する市議会定例会に提案する。会期は3月21日までの26日間の予定。

 一般会計のうちの普通建設事業費は118億2600万円(同19.1%減)で、補助事業が75億2800万円(同12.2%減)、単独事業が42億9800万円(同28.9%減)。柏北部中央地区の新設中学校整備で約11億4300万円の増額となっているものの、同地区の新設小学校整備で約20億1800万円、街路整備事業で約7億4700万円、柏北部東地区土地区画整理事業で約6億6300万円が減額となっている。

 小中学校空調設備導入事業では、空調設備リースについてのプロポーザルを4月に開始し、6月の契約を目指す。7月~30年3月で、小学校41校、中学校16校の普通教室など約1500教室に空調設備を整備する。13年間のメンテナンス付きリースには、限度額47億円の債務負担行為(期間:30~42年度)を設定。

 29年度予算案の主な重点事業は次の通り(単位:万円)。▼は新規。
▽私立認可保育所等の整備(16億3267.4)=整備に対する補助[1]認可保育園・認定こども園:6園※うち、柏駅前に賃貸で保育所を新規に設置する事業者に対し、賃料を補助(上限5000万円×1園)[2]耐震化回収補助金:1園
▽特別養護老人ホーム、認知症対応型グループホーム等の整備(2億8792.5)=整備等(新設、増築、改修)及び開設準備に対する補助[1]広域型特別養護老人ホーム(改修):2カ所[2]認知症対応型グループホーム(新設):1カ所[3]定期巡回・随時対応型訪問介護・看護(新設):2カ所[4]看護小規模多機能型居宅介護(新設):1カ所[5]開設準備:6カ所
▽柏北部地域のまちづくりの推進(4億1214.9)=柏の葉キャンパス駅周辺や柏たなか駅周辺における土地区画整理事業を推進。また、区画整理除外地区である大室東地区においても、まちづくり計画に沿った土地有効活用を推進[1]柏北部中央地区土地区画整理事業負担金(3億7537.9)[2]同地区1号調整池高質化工事(2600)[3]柏北部東地区まちづくり計画・ワークショップ等(550)[4]大室東地区まちづくり計画・ワークショップ(500)
▽手賀沼アグリビジネスパーク事業の推進(3億5480.9)=都市農業活性化計画及び観光基本計画に基づき、農業や観光の振興、都市と農村の交流拠点を整備[1]道の駅しょうなん再整備設計・工事(2億1351.6)[2]水辺の拠点整備設計・工事(4000)[3]手賀沼桟橋設計(540)[4]鷲野谷農業交流拠点整備(4500)[5]手賀沼周辺地域活性化事業委託(5000)
▽あけぼの山農業公園周辺の整備(2206.8)=[1]再整備基本計画策定委託[2]バスロータリー設置設計[3]看板設置委託 など
▽(仮称)藤ヶ谷地区コミュニティ施設の整備(2044・2)=設計・地質調査委託
▼学校施設(校舎)の長寿命化対策(500)=モデル校1校を選定し、将来の学校施設の在り方を含めた長寿命化対策計画を策定
▽青少年センターの改修(7599)=[1]屋根及び外壁改修工事[2]照明器具交換工事
▽近隣センターの改修(1億1648)=[1]リノベーション設計委託(1200):1館。29・30年度継続費総額2000万円[2]トイレ改修工事(9800):3館[3]トイレ改修設計(648):4館
▽道路改良(10億8548)=道路の老朽化に伴う舗装及び路面排水整備[1]測量等委託[2]工事[3]負担金
▽橋梁の長寿命化(4億7175.3)=長寿命化修繕改革に基づく橋梁の点検・修繕[1]設計等委託[2]工事[3]負担金

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