消防本部など3事業で継続費 一般会計は過去最大437億円(木更津市新予算)
[2017/2/11 千葉版]
千葉県木更津市の渡辺芳邦市長は10日、記者会見を開き、14日開会の市議会定例会に提出する29年度当初予算案を発表した。このうち一般会計は、前年度当初比7.9%(31億9000万円)増の437億2000万円で、過去最大の予算規模となった。消防本部庁舎建設事業、(仮称)金田地域交流センター整備事業、真舟小学校校舎増築事業の3事業で継続費を設定し、工事に着手する方針だ。
一般会計の普通建設事業費は、前年度当初比60.8%(21億8679万円)増の57億8501万円。大幅増の主な要因は、(仮称)金田地域交流センター整備事業や道の駅等交流拠点整備事業、同報系無線デジタル化整備事業など大型事業の工事費増によるもの。
消防本部庁舎建設事業では、29~30年度に総額18億4686万円の継続費を設定。年割額は29年度2億7325万円、30年度15億7361万円。建設予定地は潮見2-8の5960平方m。施設規模は、庁舎棟(訓練塔Cを含む)はRC造一部S造4階建て(庁舎部分は3階建て)延べ3913平方m。このほか、訓練塔A(S造5階建て延べ142平方m)、訓練塔B(S造4階建て延べ221平方m)を整備する計画だ。実施設計は榎本建築設計事務所(千葉市中央区)が担当。
(仮称)金田地域交流センター整備事業では、29~30年度に総額12億0994万円の継続費を計上。年割額は29年9億4136万円、30年度2億6858万円。建設予定地は金田東6-11-1ほかで、建築面積は約1260平方m。施設は高強度支持杭基礎で、規模はRC造3階建て延べ2500平方m程度。実施設計は荒井設計事務所(君津市)が担当。
真舟小学校校舎増築事業では、29~30年度に総額4億2000万円の継続費を設定した。年割額は29年度2億2800万円、30年度1億9200万円。児童数の増加に対応するため、普通教室8室分を整備する増築工事を進めていくもの。既存校舎南側の空きスペースにS造2階建て延べ1200平方m規模の校舎を増築する計画だ。
江川総合運動公園拡張整備事業では、陸上競技場の実施設計や用地測量の委託料などに3945万円、周辺市道を整備するための委託費や土地購入費、補償費、工事費に2億0760万円を充てる方針だ。
新規事業では、街なか居住マンション建設補助事業1億5400万円、霊園管理事務所整備事業1億0295万円、金田中学校グラウンド整備事業2500万円、水産業競争力強化緊急事業1億6116万円などを予算化する。
このほか、(仮称)木更津市火葬場整備運営事業では、PFIアドバイザリー業務や地質調査業務、工事用道路の調査・設計業務などに5800万円、金田小学校グラウンド整備事業では、屋外倉庫解体や新築工事、グラウンド整備工事、地質調査業務などに1億9859万円、同報系無線デジタル化整備事業で更新工事費などに3億3300万円を計上している。
なお、一般会計に特別会計、水道事業会計を合わせた市全体の予算規模は、前年度当初比3.3%(26億6913万円)増の832億3375万円。
記者会見で、渡辺市長は「オーガニックシティの構築を推進することにより、次世代を担うこどもたちが夢と希望にあふれ、深い愛情と誇りを持てる“ふるさと木更津”の実現に向けて、全力で取り組んでいきたい」と意気込みを語った。