一般会計466億円 市長選控え骨格編成 道路段差解消に予算(登米市29年度予算案)

[2017/2/2 宮城版]
 登米市は1日、29年度予算案を公表した。一般会計の総額を466億6133万円(28年度当初比4.5%減)とする。4月に市長選挙を控えているために骨格予算として編成し、継続事業を中心に事業費を盛り込んだ。建設関連の事業費では、道路新設改良事業に15億8519万円を計上するほか、道路の段差解消に向けた事業費4382万円を新規に加えた。

 予算案は布施孝尚市長が記者会見して公表した。2日に再開する市議会2月定期議会に上程する。

 一般会計は26年度から3期連続で前年度を上回る予算編成を続けてきたが、市長選挙を控える29年度は基本的に骨格予算となった。

 ただし、新クリーンセンター建設事業や下り松ポンプ場築造事業など、大型の継続事業費を多く盛り込んでいるため、過去最高だった28年度予算との比較でも、減少幅は4%程度(22億0326万円減)に抑えられている。市は市長選挙後の予算編成(6月および9月補正予算)で、新たな政策的予算を追加することにしている。

 一般会計の投資的経費は48億9846万円(同32.4%減)を計上している。このうち、普通建設事業費は同32.6%減の48億3846万円。一般会計の10.4%を占めている。災害復旧事業費は28年度と同額の6000万円を据え置いた。一般会計に下水道事業など特別会計6事業と、水道事業など企業会計3事業を合わせた予算案総額は868億8301万円(同6.9%減)。

 建設関連の事業費では、生活基盤となる市道40路線の整備など道路新設改良事業に15億8519万円を計上。従前の道路維持補修に加え、通行に支障をきたす道路の段差解消を目的とした道路維持管理事業を新規に加える。道路施設の長寿命化と計画的な維持管理に向け、29年度に道路維持管理計画を策定する。

 認定こども園の整備では、新たに迫町佐沼字新駒木袋に仮称・東佐沼こども園を整備する。29年度は整備事業者を選定するとともに、土地約5000平方mを取得して造成工事を進める。事業費は9540万円を計上。

 佐沼小学校の南側に整備する迫児童館については、建設費など3億4938万円を計上する。木造平屋延べ1502平方mの建物を建設する。

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