道の駅しょうなん再整備 ナスカで基本設計へ(千葉県柏市)

[2017/1/25 千葉版]
 千葉県柏市農政課は、道の駅しょうなん再整備工事基本設計業務委託に係る公募型プロポーザルについて、業務受託者としてナスカ(東京都新宿区)を選定したことを明らかにした。約4万8000平方mを対象に再整備を行うもので、仕様書に設計与条件として示された建設条件では、変更の可能性があるとしているが、29年11月~32年12月までの予定建設工期の予定工事費(税抜き)が17億2000万円となっている。審査結果を19日に通知し、現在は契約締結に向けた見積り合わせを行っている。

 同業務は、「農業や観光・レクリエーションの振興による環境共生・交流の地域づくり」における地域交流拠点となる同道の駅の再整備基本設計が対象。予定金額(上限金額)は2000万円(税込み)。同額の繰越明許費が11月補正予算案に設定されており、契約期間として29年6月30日までを見込む。

 再整備の対象は、箕輪新田59-2地先(敷地面積4万8030平方m)。ここに軽量S造で、既存施設含めた延べ床面積4190平方mの施設などを整備する。設計対象となる工事項目は、再整備に伴う建築工事、電気・機械設備工事各一式、再整備に伴う造成・外構工事一式。

 産業振興・農業振興につながる機能を有する施設、観光振興と交流の促進につながる機能を有する施設を再整備することとしており、これらの施設のほかは、流通研究所(神奈川県厚木市)に28年度は委託して策定した再整備基本計画の通りとしている。

 基本計画によると同道の駅は、産業としての農業を主体としながら、農業と地域資源を効果的に連携することにより一大交流拠点づくりを目指す「手賀沼アグリビジネスパーク事業」のエントランスと位置付けられている。

 開業以降、地域農産物の販路や来訪者の休憩施設として役割を果たす一方、道の駅を取り巻く環境変化を背景に、前述の課題等が発生し、現状の道の駅の施設・機能では、今後の農業振興をはじめとした地域活性化を牽引する施設としては限界をむかえている。

 こうした中、同道の駅が今後20年を見据えて、手賀沼アグリビジネスパーク事業を具現化していくうえで、そのエントランスとなるために基本計画では、再整備の目的を整理した。

 具体的には、同道の駅の現状と課題を分析し、再整備の目的として[1]敷地の拡大[2]機能の強化[3]連携体制の強化──を整理。農業振興・地域振興のための機能の充実を図るとともに、地域の情報を集積し、来訪者を誘引し、地域全域に拡散する機能や、時代のニーズに応え、「もの」を「コンテンツ」に変化させ、創出する機能を備え、より地域経済活性化と地方創生を牽引する拠点とするため、▽情報発信・集積▽食と農の体験▽賑わいと交流創出──のゾーンごとにコンセプトを定め、道の駅を再整備するとしている。

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