鋼8径間でプロポ公告 仙台南部道路・広瀬大橋のII期線 業務規模3900万円(NEXCO東日本)

[2017/1/17 宮城版]
 NEXCO東日本東北支社は16日、仙台南部道路に付加車線を建設するため、広瀬大橋基本設計業務の公募型プロポーザルを公告した。2月13日まで参加表明を受け付ける。業務規模は3900万円で、鋼8径間連続鈑げた橋の上部工基本設計と下部工・基礎工の詳細設計をまとめる。施工時期は30~31年度の見通し。

 履行場所は、仙台南部道路の長町インターチェンジ(IC)と今泉IC区間。同社は、対面通行区間の広瀬大橋上り線に全幅20mの新橋りょうを架設し、追い越し車線を設置する。26年度に概略検討に着手し、いであ(東京都港区)が業務をまとめている。

 プロポの業務では、鋼8径間連続鈑げた橋の上部工基本設計と、下部工・基礎工の詳細設計をまとめる。履行期間は300日。構造物の基礎調査は、帝国コンサルタント(本社・福井県)が担当し、新橋梁の設計に向けたボーリング調査、解析調査などをまとめた。

 参加資格は、同社「橋梁設計」の認定事業者で、鋼連続鈑桁橋の基本・詳細設計の業務実績などを要件にする。技術提案の提出者には3者を選定。2者以下の場合は追加選定し、3月17日まで提案書を受け付け、同21日のヒアリングを経て事業者を特定する。

 橋りょうII期線の施工は、広瀬川の増水期を避けるため下部工工事、上部工工事とも30~31年度で計画。広瀬川に架ける仮桟橋は各年12~3月、橋脚掘削部の土留工や締め切りは各年10月~6月の非出水期で検討を進める。

 既設の広瀬大橋は、国施行で架設された。同線は、東北縦貫自動車道の仙台南ICから仙台東道路を結ぶ全長約12kmの自動車専用道路で、幅員は全幅20mの2車線構造。県道路公社が整備・管理していたが25年7月に同社へ移管されている。

 4車線化区間は、長町IC~今泉IC区間の約3kmで、道路の詳細設計は千代田コンサルタント(本社・東京都北区)が担当した。同区間にII期線が設置されれば仙台若林ジャンクションまでが4車化される。

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