公共事業再評価 船橋地区の高潮対策、北千葉道路はI期(千葉県土整備部)
[2017/1/17 千葉版]
千葉県土整備部県土整備政策課は16日、県土整備公共事業評価審議会の開催について明らかにした。それによると、23日に開く28年度第2回審議会では▽北千葉道路I期▽都市計画道路今上木野崎線▽手賀沼河川環境整備▽千葉港海岸(船橋地区)高潮対策──の4事業を再評価する。
同部では実施する公共事業の効率性、事業着手から事業完了に至る過程の透明性の向上を目的として事業評価を行っている。今回の審議会で審議する再評価は、事業採択後一定期間を経過した後も未着工である事業、事業採択後長期間が経過している事業について、事業継続の必要性や妥当性を評する。
再評価について審議を行う事業の概要は次の通り。[1]総事業費[2]事業期間[3]事業規模──の順。
〈道路整備課〉
▽社会資本整備総合交付金(道路事業)一般国道北千葉道路I期=北千葉道路I期は、首都圏北部や県西地域と成田国際空港を結ぶ重要な幹線道路である。現道は幅員が狭小でカーブも多いことから、道路ネットワークの強化、安全性の向上、物流の効率化等を目的として、バイパス整備を行う[1]889億円(うち県施行区間440億円)[2]平成17~41年度[3]事業延長9.8km(うち県施行区間4.2km)
▽社会資本整備総合交付金(街路事業)野田都市計画道路3・4・20号今上木野崎線=今上木野崎線は、東葛飾北部地域の東西軸となる広域幹線道路である。鉄道とのアンダーパスを含む本路線を整備することによって、東西方向の道路ネットワークを強化するとともに、市街地交通の円滑化を図ることを目的として、バイパスの整備を行う[1]82億円[2]平成24~30年度[3]事業延長0.7km
〈河川環境課〉
▽社会資本整備総合交付金(道路事業)一級河川利根川水系手賀沼河川環境整備=手賀沼は、県の北西部に位置し、流域面積が144km2の一級河川である。高度成長期における急激な都市化により大量の生活排水が流れ込み水質が悪化したことから、水質改善を図るため、河川環境整備を実施する[1]177・8億円[2]平成8~42年度[3]植生帯整備L3.0kmなど
〈港湾課〉
▽防災・安全交付金(港湾事業)千葉港海岸(船橋地区)高潮対策=千葉港海岸船橋地区は、背後地域にゼロm地帯を含む人口密集地を抱え、市役所や消防署などの官公庁やNTT、JR船橋駅などの公益事業施設を含む重要な地域となっている。高潮から人命・財産の防護を図るため、施設の整備を行う[1]272・2億円[2]昭和8~平成43年度[3]事業延長約5km