最後の道路設計を委託 女川出島線 出島側380m区間 12日に指名競争入札(女川町)

[2017/1/7 宮城版]
 牡鹿郡女川町は、町道女川出島線の整備事業で、12日に指名競争入札を開札し、最後の道路詳細設計業務を委託する。業務対象は出島側の延長380m区間で、女川本土と離島の出島を結ぶ出島架橋から、県道出島線までに至る道路を新設するため、詳細設計をまとめる。履行期間は3月31日までを設定した。29年度には、町に代わって県が出島架橋の詳細設計業務と下部工工事を一括発注する予定だ。

 女川出島線は、尾浦地区の国道398号から、出島の県道出島線までに至る全体延長2920mを整備する計画。本土側には1~4号の4橋とトンネルを設け、海峡に橋長352mの出島架橋を架ける。道路幅員は7mで、橋りょう部分が6.5m。29年度から本格的に工事を進め、34年度の完成を予定する。

 町はこれまでに、同線の詳細設計業務を東北開発コンサルタント(仙台市青葉区)と協和設計(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託した。12日に入札するのは詳細設計その5で、道路部分では最後の設計業務となる。

 昨年11月28日には、同線初弾工事の制限付き一般競争入札を開札し、ピーエス三菱(東北支店・仙台市青葉区)・佐藤工業(女川町)JVが12億9800万円で落札。すでに本契約を結んだ。初弾工事は施工延長が尾浦地区の891mで、道路工や1号橋の下部工、延長131mのトンネル工などを施工する。工期は31年3月29日まで。

 29年度には、トンネルから出島架橋手前までの2工区について、工事を一括発注する見通し。この区間には2~4号橋の下部工が含まれる。

 出島架橋は、鋼中路式アーチ橋を想定しており、町との協定に基づいて県が設計・工事発注を担当する。県は昨年、同橋の基本設計業務を大日本コンサルタント(東北支社・仙台市青葉区)に委託した。

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