向洋高その4など341件 最終工事でトラック整備 第4四半期発注予定(県出納局)
[2017/1/6 宮城版]
県出納局は第4四半期に発注する工事、業務委託の概要を公表した。発注額が250万円以上となる案件は、1日時点で工事341件、業務委託140件を見込んでいる。気仙沼向洋高校の再建に向け、最後の大型工事となる気仙沼向洋高改築工事(その4)を発注する。高砂コンテナターミナルに建設する管理棟に関し、新築工事や各設備工事を発注する。
公表された工事341件を発注部局別で見ると、最も多いのは土木部の198件(本庁14件、地方184件)で全件数の6割近くを占めている。農林水産部の発注は114件で、すべて地方機関の所管分。企業局は11件(本庁2件、地方9件)、教育庁は地方機関分の2件。このほか、本庁発注分として環境生活部が2件、経済商工観光部が3件、警察本部が11件を発注する。
震災津波で被災した気仙沼向洋高校の復旧工事では、土木部営繕課が気仙沼向洋高改築工事(その4)の一般競争入札を公告する。
気仙沼市長磯牧通に内陸移転する同校の再建工事では、昨年、校舎棟や実習棟、体育館などを建設するその1~その3が発注済み。その4工事は主に外構的な工事内容で、陸上競技用のトラックや野球場の整備、野球場用の付属棟、屋外プール、相撲場などを建設する。工期は約12カ月、概算工事規模は2億~5億円を見込む。
地方機関が発注を見込む工事では、仙台塩釜港湾事務所が高砂コンテナターミナル(仙台市宮城野区蒲生)内に建設する管理棟の新築工事および各設備工事を一般競争入札で発注する。
拡張整備が進められている同ターミナルの管理棟新築工事では、RC造4階建て延べ1400平方m規模の管理棟を建設。工期は約30カ月、概算工事規模は2億~5億円を想定している。これに関連し、機械工事と電気工事も発注する。ともに工期は約30カ月、概算工事規模は6000万~5億円。同事務所はターミナルの受変電室も新設する予定で、新築工事と機械工事なども発注する。
東部土木事務所は旧北上川河口部に架設する仮称・鎮守大橋の建設について、(仮)鎮守大橋橋りょう下部工工事その2を発注する。逆T式橋台2基の打設と、橋台位置の地盤改良などを実施する。
鎮守大橋は石巻南浜津波復興祈念公園の北側を通る南光門脇線の構造物として、旧北上川に新設する。橋はアプローチ部分を含め、橋長536m。計8基ある橋脚のうち、P4橋脚を建設するその1工事は昨年発注済み。県は29年度に残る橋脚7基の工事を発注する考え。
豊里大橋(登米市豊里町川前)の老朽化対策に関し、東部土木事務所登米地域事務所は豊里大橋橋りょう耐震補強工事を発注する。当初はWTO対象として工事発注を検討したが、下部工と上部工を分離して工事発注する。同工事では初弾として全11基ある橋脚の鋼板巻き立てを行う。工期は約14カ月、概算工事規模1億~5億円を見込む。