大崎測量が基本設計 千刈江の農地を区画整理 2期整備で30ha造成(県北部振興)

[2016/12/27 宮城版]
 県北部地方振興事務所は、大崎市千刈江地区の経営体育成基盤整備事業で、測量設計業務を大崎測量設計コンサルタント(大崎市)に460万円で委託した。同業務では、新たに30haの農地を大区画化するため、事業計画の変更に必要な基本設計などをまとめる。予定では29年度に事業計画の変更を行って30haを編入し、早ければ30年度から2期整備として区画整理工事を進める。

 2期整備では、新たに編入する30haの区画整理と、千刈用水路の入れ替えを一体的に進める。区画整理は、ほ場を1ha区画に大区画化するほか、用水路をベンチフリューム、排水路を排水フリューム、道路を5m(うち砂利敷き4m)幅に造り替える。フリュームの幅は場所によって3m~5mになる見込み。現在は用排水路が兼用の土水路となっている。

 千刈用水路は、幅が2m程度の土水路で、延長1.5km区間を幅1m程度のフリュームに造り直す。今回委託した測量設計業務には、区画整理の基本設計以外に、千刈用水路のうち500m区間の詳細設計が含まれている。履行期限は29年3月28日。

 委託にあたっては22日に指名競争入札を開札し、10社が応札した。予定価格は489万4000円で、落札率が93.9%だった。

 千刈江地区は、大崎市の西部に位置する水田地帯で、東北自動車道古川インターチェンジの東側に南北に細長く展開している。地区内の水田は、明治末期から大正初期にかけて10a区画に整理された。水田の水はけが悪い上、農道も狭く、ほ場が分散されていることから、区画整理事業による改良が計画された。

 22年度からは1期整備として、125haの区画整理を進めており、現在までに92%が完了した。面整備は現在進めている工事で年度内にほぼ終わる見通し。残りは約30ha分の暗渠排水工を発注し、31年度まででの完成を目指す。1期整備の総事業費は約14億円を試算している。

 今後は、事業計画を変更して2期整備に移るため、事業期限を現在の31年度から3カ年ほど延長する見通しだ。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.