改良事業費が計9.8億円 平磯線と蒲の沢2号線(南三陸町)

[2016/12/17 宮城版]
 本吉郡南三陸町は、志津川地区の町道平磯線と町道蒲の沢2号線を改良する計画で、年度内に初弾工事を発注する考え。総事業費は、平磯線に3億9300万円、蒲の沢2号線に5億8800万円の計9億8100万円を試算。財源に社会資本整備総合交付金を活用する。31年度までの完成を目指す。

 両線はともに、国道45号と県道清水浜志津川港線を結ぶ町道で、南北方向に縦断している。幅員が狭く、使い勝手が悪いため、拡幅改良して45号へのアクセス性を向上させる。災害時には避難路にも活用する。地元からは以前から道路改良の要望が出されていた。

 平磯線は、年度内の開通を目指して国が整備している三陸沿岸道路の南三陸海岸インターチェンジから、国道45号を挟んだ向かい側が起点で、そこから海側に向かって延長1.9km区間を幅員5mに改良する。全体のうち、45号側の約1kmは道路新設となる。

 現道がある区間は、幅員が3m程度となっている。改良では基本的に谷側を盛土して道路を造ることになる。橋などの大型構造物は予定していない。

 蒲の沢2号線は、県道側の一部が舗装されているものの、多くが砂利敷きで狭くなっているため、幅員5mに拡幅し、アスファルト舗装する。改良延長は2.6kmを計画している。橋などを設けるかどうかは現時点で明らかになっていない。

 両線の調査測量設計業務は、中央技術コンサルタンツ(東北支店・仙台市泉区)に委託した。業務内容は、路線測量と道路詳細設計、用地測量、地権者調査、地質調査など。

 市は12月補正予算で、両線の改良工事費に2億3000万円を計上した。用地買収もまだ一部が完了していない段階にある。

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