道の駅しょうなん再整備 基本設計のプロポ公告(千葉県柏市)
[2016/12/10 千葉版]
千葉県柏市農政課は9日、道の駅しょうなん再整備工事基本設計業務委託に係る公募型プロポーザルについて、募集要項を公表した。約4万8000平方mを対象に再整備を行うもので、参加表明書類の提出を26日まで受け付ける。企画提案書の提出期間は29年1月11日までで、同18日に行うプレゼンテーションなどによる審査結果を翌19日に通知する予定だ。仕様書に設計与条件として示された建設条件では、変更の可能性があるとしているが、29年11月~32年12月までの予定建設工期の予定工事費(税抜き)が17億2000万円となっている。
同業務は、「農業や観光・レクリエーションの振興による環境共生・交流の地域づくり」における地域交流拠点となる同道の駅の再整備基本設計が対象。予定金額(上限金額)は2000万円(税込み)。同額の繰越明許費が11月補正予算案に設定されており、契約期間として29年6月30日までを見込む。
主な参加資格をみると、23年以降に道の駅またはそれに類似する施設(観光等情報発信施設、観光レクリエーション施設)についての建築設計業務を元請として履行した実績を有することなど。
同道の駅は、現在、年間100万人を超える来場者を誇り、県内でも有数の道の駅であるものの、周辺の施設や地域資源等との連携が不足しているため、通過型の集客が主となっており、手賀沼周辺地域全体への波及効果は少ない状況となっている。
そこで、26年度に道の駅の機能強化を目的として手賀沼アグリエントランスパーク構想を策定し、同道の駅を地域の「地域交流拠点」として再整備するため、28年度は流通研究所(神奈川県厚木市)に委託して、基本計画の策定を進めてきた。
基本計画では、同道の駅の現状と課題を分析し、再整備の目的として[1]敷地の拡大[2]機能の強化[3]連携体制の強化──を整理。農業振興・地域振興のための機能の充実を図るとともに、地域の情報を集積し、来訪者を誘引し、地域全域に拡散する機能や、時代のニーズに応え、「もの」を「コンテンツ」に変化させ、創出する機能を備え、より地域経済活性化と地方創生を牽引する拠点とするため、▽情報発信・集積▽食と農の体験▽賑わいと交流創出──のゾーンごとにコンセプトを定め、道の駅を再整備するとしている。