造成設計を月内入札へ 奥松島運動公園の再整備 建築設計は来年度(東松島市)

[2016/12/7 宮城版]
 東松島市は、奥松島運動公園の再整備に向け、年内に土地造成の実施設計業務を入札発注する予定だ。実施設計費は当初、9月補正予算で土木と建築を合わせ1億5542万円を計上していたが、12月補正予算案で全て減額し、土木分に28~29年度で限度額8885万円の債務負担を組んだ。建築の実施設計は、29年度予算に計上してから委託する考え。来年半ばまでには造成工事を発注する見通し。

 同公園は、震災津波で壊滅的な被害を受けたことから、災害復旧事業で野蒜地区の東名運河より北側に再整備する。対象面積は約13ha。土地は市が防災集団移転促進事業で買い上げて確保する。

 新しい公園は、全体が東西に延びた形状となる。最も東側は震災遺構のJR野蒜駅に隣接する場所で、約6haの土地に36ホールのマレットゴルフ場やこども広場、駐車場などを整備する予定。

 その西側のやや離れた場所には、体育館とテニスコート4面を配置し、さらにその西側に多目的グラウンドや少年野球場、土の広場を整備する計画だ。その北側には旧野蒜小学校の脇に交流広場を設ける。

 東西に分散される各施設をつなぐために、旧JRの線路を園路、あるいは緑道として活用する方向で調整している。公園整備の基本設計はアジア航測(仙台支店・仙台市青葉区)に委託して7月にまとめた。

 土木の実施設計では、公園予定地が津波被害を受けたエリアのため、盛土造成などの手法を考えることになりそうだ。建築の実施設計は管理棟や体育館などが対象となる。体育館はプロポーザルで設計提案を募る可能性がある。

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