好文館高改築プロポ 6300平方m新校舎想定 22日まで参加受付(県土木部)
[2016/12/03 宮城版]
県土木部は2日、大規模事業の承認を受けている石巻好文館高校(石巻市貞山3─4─1)の校舎建て替え事業について、「石巻好文館高校舎改築設計業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。老朽化した校舎の解体設計および新校舎の新築設計などを委託するもの。県内に事業所がある建設コンサルタントらを対象に、22日まで参加申込を受けている。県は改築工事費などを含め、概算事業費38億1100万円を試算している。
プロポーザルの参加対象は、県の入札資格のうち建設関連業務(建築設計)A等級に登録している一級建築士事務所。県内に本社、営業所などがある事業者とする。条件として▽管理技術者および総合、構造、電気、機械の各分野を担当する主任技術者で「設計チーム」を構成すること▽設計チームの構成員のうち、管理技術者を含む2人以上は一級建築士──など。設計チームの構成員のうち、一級建築士以外は協力会社の技術者を加えても構わない。
スケジュールは、参加申込期限が22日まで。書類を審査後、通過した上位5社に29年2月8日まで技術提案書の提出を求める。2月16日にヒアリングなどの判定会を行い、翌17日に受託候補者を特定する。受託候補者とは3月下旬までに契約締結する予定。
石巻好文館高校は18年の男女共学化により、旧石巻女子高校から学校再編された。既存校舎のうち、最も古い東校舎は昭和42年に建設された建物。これまで改修や耐震補強が施されたが、築50年近く経過しているため、老朽化が著しい。建物の規模は、昭和43年に建設された西校舎と併せ、RC造3階建て延べ6339平方m。
県の計画では、延べ面積6300平方m程度の新校舎を建設する。また、670平方m程度の付属棟なども建設する。本業務では敷地6万3030平方mの土地利用計画や改築事業の手順、スケジュールなどを提案してもらった上で、既存校舎の解体設計、新校舎の基本・実施設計を委託する。履行期間は30年7月下旬まで。
県が大規模事業評価の承認を受ける際に提出した資料によると、概算事業費は初期建設費を含め38億1100万円(税込)。内訳は、設計費に9800万円、地質調査などに1300万円、解体および新築工事に36億1700万円、施工監理費などに8300万円。
早ければ29年度中に既存校舎の解体に着手し、30、31年度の2カ年で新校舎を建設する予定。32年4月の新校舎供用を目指す。新校舎建設後は外構やグラウンド整備工事を行う予定だ。