石巻2カ所で工場新築 鈴勇商店が資源再生施設 協秀鉄工は鉄工所

[2016/11/17 宮城版]
 石巻市で資源リサイクル事業に取り組む鈴勇商店と、鉄工所を運営する協秀鉄工は、それぞれ同市川口町2丁目の区画整理事業地内に工場を新築する。鈴勇商店は、豊和建設(同市)の施工で川口第二工場を建てる。15日に地鎮祭を執り行った。協秀鉄工は既存の工場を移設する計画で、地元石巻の企業が新築施工を請け負い、12月~29年1月に着工する見込み。2カ所とも3~4カ月の工期で完成を目指す。

 鈴勇商店は、鹿又字山下西の本社工場が手狭になったため、新たにS造平屋2114平方mの工場を建てる。プラスチックなどの破砕機を設置してリサイクル作業を行うほか、倉庫にも活用する。敷地面積は1万5872平方m。新築設計は水澤建築工房(同市)がまとめた。

 同社は、昭和25年4月の創業で、金属・非金属の回収、一般建築物・自動車の解体、産業廃棄物の収集・処分などを手掛けている。主な取扱品は、ステンレス、製鋼原料全般、特殊金属全般、輸出向け非鉄金属全般。

 東日本大震災では、リサイクル原料の保管倉庫が被災したため、豊和建設の施工で同市三河町にS造平屋3671平方mの新しい倉庫を建てた。

 協秀鉄工は、市が進める湊西地区の土地区画整理事業に伴い、既存の工場の一部を取り壊さざるを得ないため、換地先に代わりの工場を建てることにした。

 新工場はS造平屋1469平方mの規模で、産業機械の鉄工所に活用する。敷地面積は4338平方m。新築設計はジン・オフィス企画設計(仙台市宮城野区)が作成。新工場が完成する前に、既存の工場をこれから取り壊す。

配合設備を新設(清水港飼料)

 飼料事業や食品事業を手掛ける清水港飼料(静岡県静岡市)は、石巻市三河町の石巻工場に、豚・鳥・牛に与える飼料の配合設備を新設する。上屋施設なども設ける考えで、今後に新設工事の施工者を決定し、来年3月ごろに着工する予定だ。

 石巻工場は、昭和44年に当時としては画期的な集中制御プラントとしてスタート。主に肉牛用の飼料を扱っている。配合設備の新設に当たっては、復興特区支援の利子補給金制度を活用する。工場の敷地内では、明治機械(東京都千代田区)の施工でサイロの新築工事を進めており、来年3月に完成する見通し。

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