社会福祉センター 県立施設として建替へ(千葉県健康福祉部)
[2016/12/3 千葉版]
千葉県は、昭和49年に完成し老朽化している千葉県社会福祉センターについて、県立施設として建て替える方針を固めた。開会中の県議会定例会で1日、森田健作知事が瀧田敏幸議員(自民党)の代表質問に答弁した。県健康福祉部健康福祉指導課では、具体的な時期は未定としているが、建設場所のほか、新センターに導入する機能などの検討を進める方針だ。
同センターについては、28年2月定例会で健康福祉部長が再整備の方向性を検討していくと議会に対して答弁。内部で検討を進めた結果、県立施設として建て替えることに決めた。森田知事は▽県民の地域活動の推進▽福祉人材の養成・確保▽災害時の福祉的支援の拠点──の機能の強化が必要と、建て替えについて説明しており、新センターにはこれらの機能が取り込まれる見通しだ。
既存の千葉県社会福祉センター(千葉市中央区千葉港4-3)の建物は、RC造5階(塔屋2階)建て延べ約3790平方m(建築面積約748平方m)の構造・規模。昭和49年1月29日の完成。県と県社会福祉協議会が共有している。
同協議会によると、昭和45年10月に市原市で開催された第20回千葉県社会福祉大会において、民間社会福祉活動の推進を図るべく拠点として、社会福祉センターの早期建設が決議され、同協議会が中心となり建設計画を進め、約4年を経て建設された。
施設内には、同協議会のほか▽県老人クラブ連合会▽県身体障害者福祉協会▽県中国帰国者自立研修センター▽県共同募金会▽県社会福祉事業共助会▽県在宅サービス事業者協議会▽オストミー協会県支部▽県民生委員児童委員協議会▽県肢体不自由児協会▽県手をつなぐ育成会▽県連合婦人会▽県介護福祉士会▽認知症の人と家族の会県支部▽千葉介護支援専門員協議会▽健康保険組合連合会千葉連合会▽県高齢者福祉施設協会▽県デイサービスセンター協会▽県地区包括・在宅介護支援センター協会▽県ホームヘルパー協議会▽ちば地域密着ケア協議会──が入居しており、本県の社会福祉団体の拠点となっている。