付替え視野に概略設計 涌谷と蔵王の道路2路線 県が委託
[2016/11/10 宮城版]
県は、涌谷町涌谷字黄金山地区の黄金山道路と、蔵王町円田土浮山地区の円田道路について、概略設計業務を委託するため、10日にそれぞれ指名競争入札を開札する。2路線とも付け替えを視野に入れており、同業務でその可能性を探る。黄金山道路の業務対象区間には黄金山トンネルがあり、付け替えとなった場合は新たなトンネルを整備する可能性がある。
黄金山道路は、県北部土木事務所が管理する国道346号の一部。概略設計の対象区間は、天平ロマン館から、登米市方面に向かって旧小里小学校の交差点までに至る延長5km。現道は2車線で歩道がなく、縦断勾配がきつい。
冬場は車両が木立の中を通ることになり、路面凍結が懸念されている。このため、現道拡幅か道路の付け替えにより、縦断勾配の見直しを検討する。概略設計業務の履行期限は29年3月28日。予算の付き次第にもよるが、同事務所では可能なら29年度で予備設計に着手したい意向を示している。
円田道路は、県大河原土木事務所が管理する白石上山線の一部で、過去にのり面の崩壊があったことから、概略設計業務で延長500mを対象に付け替えなどに向けた条件を整理する。同業務の履行期限は29年3月31日。のり面には部分的にコンクリートが吹き付けてある。道路を挟んだ反対側には宅地があり、その先に松川が流れている。