来年度にJRと協定 七窪蛇田線の橋架設で(石巻市)
[2016/11/8 宮城版]
石巻市は、都市計画道路七窪蛇田線の整備事業で、JR仙石線をまたぐ橋の架設を一部委託するため、来年度にJR東日本と基本協定を結ぶ考えだ。同橋は6径間で、うちP2橋脚の下部工と1径間分の上部工をJRに委託する予定だが、P3~4橋脚とその上部工も委託する可能性がある。残りは市が担当し、月内に完了するA橋台とP1橋脚の下部工以外は、今後に工事発注する。
同線の整備事業では、未整備区間となっている延長570mの道路を新設する。対象区間は、起点が田道町1丁目の国道398号、終点が南中里町3丁目の市道中埣橋石巻大橋伊原津一丁目線。全幅は15mを確保する。
570mのうち、約300mは仙石線をまたぐ橋となる。同橋は、約260mが4径間連続鋼箱桁橋、約40mが2径間連続プレビーム合成桁橋。下部工は、昨年度にA1橋台とP1橋脚の打設を瀬崎組(石巻市)に発注した。
A1橋台は、H7.2m×W15.8m×D2.7m、P1橋脚はH9.1m×W15.5m×D2.5mの規模。下部工では場所打ちくい工として、全周回転オールケーシング工を施している。
同線の整備に当たっては、道路の予備設計を含む基本調査業務をサンコーコンサルタント(東北支店・仙台市青葉区)、詳細設計業務を長大(仙台支社・仙台市若林区)が担当した。総事業費は約37億円を試算。30年度の全体完成を目指している。