登米インター団地5.7ha造成 只野建設が落札候補 29年度に2期造成発注(登米市)

[2016/11/2 宮城版]
 登米市は1日に仮称・登米インター工業団地造成(第1期)工事の条件付き一般競争入札を開札し、只野建設(登米市)が落札候補者となった。応札額は9280万円。三陸自動車道・登米インターチェンジ(IC)に近い登米町日野渡蛭沢地区に新たな工業団地を造るため、初弾工事として約5万7100平方mを造成する。市は29年度に改めて2期目の造成工事を発注し、30年度末の完成を目指す。

 登米インター工業団地造成工事の入札には、只野建設のほか只野組、ピーエス三菱(東北支店)が応札した。3社のうち、最低制限価格以上、予定価格以下の有効な金額を入れたのは只野建設のみ。市は今後、入札参加資格の確認を行ってから、落札決定する。

 三陸沿岸に近く、内陸の栗原市や大崎市にも接する登米市は「ハブ都市」として注目されている。沿岸にも内陸にも通じる優位性から、市内に整備した工業団地はすべて完売した。企業誘致に向け、登米ICから1kmほど南東側の土地に新しい工業団地を整備することにした。

 同工事では農地、山林5万7152.1平方mを対象に、初弾の粗造成工事として表土の掘削・運搬、立木などの伐採を行う。工事概要は、表土の掘削・運搬が8430立方m。リッパによる掘削・集積および積み込みが11万9290立方m。合わせて構造物の撤去、仮設工なども行う。掘削した土砂をみやぎ県北高速幹線道路の整備に再利用するため、市は県と調整している。工期は29年3月15日まで。測量設計業務はランドブレイン(仙台市青葉区)が担当した。

 市は造成する5万7152.1平方mのうち、3万平方m程度を工業用地として分譲する方針。本工事で粗造成した後、29年度に改めて2期目の造成工事を発注し、造成の仕上げに取り掛かる。完成・分譲開始は30年度末を予定している。

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