[2016/10/28　宮城版]
　気仙沼市は、気仙沼駅前地区の災害公営住宅敷地内に、民間力を活用して集会・貸事務室を備えた2階建て延べ1300平方ｍ規模の施設を建てる。11月11日まで民間の建設事業者を募集する。引渡期限は30年1月15日。施設の完成後は、市が集会所部分を買い取るとともに、事業所部分を借り上げる。

　応募要件は、市の入札参加資格や、宅地建物取引業者の免許を持つことなど。建設担当者は、同施設建設の設計金額に相当する等級以上に格付けされていることが条件。グループでの応募も可。

　同施設は、災害公営住宅の入居者の福祉に役立てるために建てる。併せて、地域の利便性向上と賑わい創出につなげる。

　建設場所は、古町1丁目他の市有地。敷地面積は1527平方ｍ。建物はRC造かS造の新築とする。諸室の要求規模は、市が買い取る集会所が約230平方ｍ、高齢者相談室が約60平方ｍ、市が借り上げる貸店舗が約165平方ｍと約600平方ｍ、貸事務室が約48平方ｍなど。

　事業者の主な業務範囲は▽施設整備の計画、設計、施工▽復興交付金申請書類の作成支援▽施設と敷地内の維持管理▽共用部分の管理──など。

　事業用地の使用料は、工事期間中が無料。完成後は借上部分の賃貸借契約と同時に、借上部分に相応する面積の事業用定期借地契約を結ぶ。

　買取部分の金額は、事業者が作成した内訳明細書などを基に市が算出する積算額とする。借上部分は、1平方ｍ当たりの月額単価を2600円以下とする。

　希望者は、事業計画認定申請や設計図書などの必要書類を市建設部災害公営住宅整備課に提出すること。市は11月16日に審査委員会を開いて事業者を選定する予定だ。