丸本組で来月着工 石巻川口町に水産加工場(米貞商店)
[2016/10/27 宮城版]
石巻市で水産加工業を手がける米貞商店は、同市川口町1丁目に置く本社工場の隣に、新しい水産加工場を建てるため、新築工事の施工者を丸本組(石巻市)に決めた。来月に着工する予定だ。建設事業費のうち7億円は、同市から水産加工業再生支援事業で補助金が交付される。
新しい水産加工場は、既存の駐車場を取り壊して整備する。市に提出された報告書によると、建物はRC造2階建てで、床面積が1階に1025平方m、2階に245平方mを計画している。1階は作業場で養殖物のサケを加工する。2階には休憩所を設ける。米貞商店の敷地面積は本社なども含め約4500平方mとなっている。
水産加工場の新築は、生産量の増加や新商品の開発などが目的。同市が昨年度に第2回目の水産加工業再生支援事業で整備事業者を募集した際に、水産加工場の拡張計画を提出した。同社以外に、盛信冷凍庫、マルダイ長沼商店、ミノリフーズ、ヤマナカの4者が補助採択を受けている。
4者のうち、盛信冷凍庫(石巻市)は、同市明神町に水産加工の第2工場を建設し、1万tクラスの冷蔵庫を併設する計画。マルダイ長沼商店(同)は、給分浜地区にS造2階建て延べ1000平方m規模の水産加工場を建て、300tクラスの冷蔵庫を備え付ける計画になっている。
市の水産加工業再生支援事業では、養殖物を扱うといった一定の条件を満たす事業者に対し、施設整備に必要な対象事業費の8分の7以内を補助する。対象事業費の上限は8億円で、採択を受けた5者にはそれぞれ、満額の7億円を補助する予定になっている。