嶋野氏(千電工理事長)らに栄誉 業務を精励、産業振興も(秋の褒章)
[2016/11/2 千葉版]
平成28年秋の褒章受章者が決定し、内閣府から3日付けで発令される。本県の建設産業界からは、業務精励(公園施設業)として朝倉辰夫氏(中村製作所代表取締役)、同(建築板金工・卓越技能)として菅原光夫氏(菅我板金代表)が黄綬褒章、産業振興功績として嶋野貞雄氏(千葉電気工事工業組合理事長)が藍綬褒章の栄に浴している。
県内の受章者は31人で、内訳は緑綬が1人、黄綬が8人、藍綬が22人。このうち黄綬褒章は農業、商業、工業などの業務に精励し、他の模範となるような技術や実績を有する人に、藍綬褒章は会社経営、各種団体での活動を通じて、産業の振興、社会福祉の増進などに優れた業績を挙げた人に授与される。
主な受章者(敬称略)の功績などの概要は次の通り。
●黄綬褒章
【業務精励(公園施設業)】
◇朝倉辰夫(あさくら・たつお)
行動力と卓越した企画・指導力で各種公園施設製品の開発、製造及び設置の各工程における監理業務等に精励し、その優れた経営能力が社業の発展に寄与。公園施設業界の健全な発展と安心・安全に関わる技術の向上に対する功績は極めてきく、社内・業界内及び関連業界の健全な発展に主導的役割を果たした。
40年の永きにわたり公園施設製品の製造管理等に取り組み、安全、安心の提供という理念のもと、日本公園施設業協会において理事としてその責務を全うするとともに、公園施設業の健全な発展と社会的地位の向上を図った。
流山市在住、64歳。中村製作所代表取締役。
【業務精励(建築板金工・卓越技能)】
◇菅原光夫(すがわら・みつお)
金床を使って1枚の板を木槌・金槌等で叩いて作り上げていく銅版錬金技法に卓越しており、恵比寿、翁等のお面、鯱などの打ち出し、寺社建築における屋根の銅板葺工事で特に難しいとされる蓑甲(みのこう)の割り付けや大鬼の政策について、豊かで深みのある仕上がりで整作することができる。
また、千葉県板金工業組合の銅板加工美術作品展の講習会等で指導を行うなど、技能者の育成に尽力している。
八千代市在住、70歳。菅我板金代表。
●藍綬褒章
【産業振興功績】
◇嶋野貞雄(しまの・さだお)
平成9年5月から千葉県電気工事工業組合理事、13年5月から専務理事、17年5月から副理事長、21年5月から現在まで理事長の重責に就き、千葉県内電気工事業界の指導者として長年にわたり電気保安の確保と業界の施工品質改善に取り組んでいる。
同組合の上部組織として、全関東電気工事協会副会長、全日本電気工事業工業組合連合会理事に就任し、電気保安確保のための各種事業、施策に積極的に取り組むとともに、電気工事業界のレベルアップ及び電気使用安全について精力的に活動を続けている。
木更津市在住、64歳。六幸電気工業代表取締役、千葉県電気工事工業組合理事長。