1.7km付替へ用地調査 新歌津大橋113m架設 伊里前の45号(仙台河川国道)
[2016/10/8 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、本吉郡南三陸町歌津伊里前地区の国道45号を付け替えるため、新たな用地調査に着手する。付替え道路の延長は約1.7kmで、この中には伊里前川に架け替える橋長113mの歌津大橋が含まれる。付け替え道路のうち、造成中の伊里前福幸商店街を抜ける延長200m区間は着工したが、その両サイドは今後に用地買収を本格化して道路工事を発注する。
伊里前地区の45号は、震災津波で被災したことから、一部区間を通行止めにし、旧道を利用して交通を確保している。商店街の再整備など、新たなまちづくりに合わせて国道も内陸側に付け替え、一般部で17m、橋りょう部で14.5mの幅員を確保する。
伊里前川に架かっていた歌津大橋は、津波で上部が流失したことから、付け替え道路の一部として上流側に再架設する。新橋は鋼単純床版箱桁橋で、予備設計を長大(仙台支社・仙台市若林区)、詳細設計を中央コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)が担当した。県との河川協議に伴って設計修正が必要になるため、年内に改めて詳細設計業務を委託する予定。
付け替え道路のほぼ中心部では、伊里前福幸商店街の本設に向け、盛土造成が進められている。この造成と合わせる形で、延長200m区間の道路整備を新井組(東北営業所・仙台市青葉区)に発注、4月から施工している。この前後の残る延長1.5kmを整備するため、新たに用地調査等業務を委託する。
同業務は、7日付で簡易公募型競争入札を公告した。18日まで参加表明書、11月14日まで入札を受け付け、同14日に開札する。業務内容は0.7haの用地測量や、2棟の物件調査・算定など。履行期限は29年2月24日。