大曲道路491m改良 最低札は若生工業 定川右岸に復興道路(県出納局)
[2016/10/7 宮城版]
県出納局は6日、都市計画道路・矢本門脇線を改良する「大曲道路改築工事」など、23件の条件付き一般競争入札を開札した(うち、2件は不調)。同工事の入札には3社が応札し、若生工業(石巻市)が9億8600万円の1番札を投じた。定川の右岸側で、491mの復興道路や新橋の橋台1基を建設する。
入札には若生工業のほか重吉興業、佐藤工業(女川町)・りんかい日産建設JVの2者が参加した。応札額は別表の通り。調査基準価格は9億8490万2000円で、3者とも順当に基準を満たした。
同工事には標準型(施工計画型)の総合評価方式が適用されており、県は価格以外の項目も審査してから落札者を正式決定する。予定価格は11億1729万7000円だった。
矢本門脇線はJR矢本駅に近い国道45号を西側の起点に、東側の石巻市方面に通じる都市計画道路。現道を約1700m延伸し、定川まで計3980mを復興道路として整備する。定川には新たに仮称・新定川大橋を架設し、左岸側で門脇流留線につながる。
本工事では用地取得が済んだ定川右岸側の491.2mを、復興道路として整備する。全幅は10.5mで、車道6m(2車線)と片側に歩道3.5mを確保する。新定川大橋に通じるアプローチは緩やかな傾斜がつき、62.2mの連続函渠を設置してスロープ状にする。工事には右岸側のA1橋台建設も含む。工期は30年11月30日まで。
同工事区間のさらに西側でも、県は用地取得を進めている。今後は現道の拡幅改良も含め、工事発注していく。