大和ハウスで56戸 積水ハウスが10戸 石巻市買取り 復興住宅
[2016/9/30 宮城版]
石巻市は、公募型買取市営住宅制度(土地建物提案型)で、蛇田地区と中心部地区の建設事業者を募集し、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)と積水ハウス(同)を選定した。大和ハウスは、蛇田の2カ所と中心部の2カ所に計56戸、積水ハウスは中心部の1カ所に10戸を建設する。完成住宅の引渡期限は30年1月31日。市は土地と建物を一括で買い上げ、2月上旬に入居開始できるようにする予定だ。
大和ハウス工業の建設場所と整備戸数は、蛇田字下中埣に14戸、蛇田字中埣に20戸、中心部の新橋に11戸、大橋3丁目に11戸。積水ハウスは、新水北1丁目に建てる。
建物は、RC造かS造の共同住宅、もしくは長屋住宅とする。間取りの配置割合は、1DKまたは2DKを全戸数の4~5割、3DKを5~6割とする。このほかの主な条件は、1住戸に対し1台以上の駐車場を確保することや、1DK住戸を設ける場合に将来2戸を1戸として改修できるように計画することなど。
土地の買取額は、市が行う不動産鑑定評価に基づいて決定する。定期借地の場合は権利金割合を40%以上とし、市と土地所有者で話し合って決める。建物の買取額は、事業者の内訳明細書を基に市が算出する積算額と、事業者の希望価格を比較した上で決める。
今後は、10月上旬に両社と基本協定を結んで基本設計に着手し、29年1月31日までに実施設計を完了して買取予定額を算出してもらう。同4月上旬に土地買取代金を支払って着工、12月下旬までに竣工させ、建物の買取額を決める。