工事52、業務6件公告 内海橋202m架替え 上部は鋼床版箱桁(県出納局)

[2016/9/17 宮城版]
 県出納局は16日、旧北上川河口部に架設する新内海橋の上部工工事など、工事52件、業務委託6件の条件付き一般競争入札を公告した。新内海橋は既存の内海橋の約100m上流側に、橋長202mの鋼床版箱桁橋として架け替える。10月7日まで入札参加を受け付け、同13日に開札する。

 県が入札公告した新内海橋の工事は、内海橋橋りょう災害復旧(上部工)工事。県の入札資格で「鋼橋上部工工事S等級」に登録している事業者が入札参加対象。条件として▽県内に事業所があること▽主任(監理)技術者を配置できること──などを求める。

 入札日程は、入札参加申請書などの書類提出が10月7日まで。設計図書の閲覧・貸し出しは同11日まで。入札書は電子入札システムにより、11、12日に受け付ける。総合評価技術資料の提出は12日まで。標準型(施工計画型)の総合評価方式を適用し、13日に開札する。予定価格は18億1171万6000円。

 新内海橋を架設するのは、旧北上川の中州にある石ノ森萬画館(石巻市中瀬2─7)の北側。旧北上川河口部はL1津波に対応する堤防高で堤防を再整備するため、内海橋も海抜4.5mの高さを満たす基準で架け替える。

 既存の内海橋は国道398号の構造物として、石ノ森萬画館の北側に架かっている。川の中州を挟み、西内海橋(橋長65.22m)と東内海橋(同81.3m)の2橋で構成されている。新橋はこれより100m上流側に、3径間連続鋼床版箱桁橋として架設する。橋長は202mで、幅員は15.3m。車道6.5m(2車線)と両側に歩道を確保する。工期は30年9月28日まで。詳細設計業務は長大(仙台支社・仙台市若林区)が担当した。

 現在、内海橋災害復旧下部工工事その1と同その2を請け負ったアルファー建設(気仙沼市)が、両側の橋台と小判型橋脚2基の打設を進めている。架設位置が軟弱地盤のため、併せて地盤改良も行っている。

 新橋は既存橋より高い位置に架設するため、橋前後のアプローチは緩い傾斜がつくスロープ状になる。アプローチも軟弱地盤に施工することから、県は今後、別工事を発注する予定だ。新橋の供用は32年度を予定。

 新橋の架設後、県は既存橋を解体する方針。ただし、石ノ森萬画館がある中瀬地区に行き来するための橋が必要になることから、西内海橋の代替え橋を県が、東内海橋の代替え橋を石巻市が整備する方針だ。

20160917sen

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