岩倉測量で詳細設計 横須賀僑を架替え(栗原市)
[2016/9/27 宮城版]
栗原市は21日、指名競争入札の(仮称)横須賀橋橋りょう詳細設計業務と制限付き一般競争入札の袖山跨道橋耐震補強補修工事を開札。横須賀橋の入札では、1回目の入札で岩倉測量設計(栗原市)と三協技術(仙台市青葉区)が同額2421万円の札を入れ、くじ引きの結果、岩倉測量設計を委託先に決定した。予定価格は3458万5000円で落札率は70%だった。
入札には2社のほか、渡工測量設計、ウイル、復建技術コンサルタント、建設技術研究所、いであ、エイト日本技術開発、国際航業、パシフィックコンサルタンツの8社が応札した。
横須賀橋は伊豆沼の西部に位置し、荒川と交差する橋長30.2mの4径間RC僑。25年7月に発生した豪雨被害により、橋脚が沈下し通行不能に陥ったことから応急復旧工事を実施。26年度から1.5t以下の農作業車に限定して通行を再開した。
同路線は一般県道若柳築館線と県道築館登米線の間をつなぐ生活道路としても利用され、地域に欠かせない道路であったことから、早期復旧を目指して橋りょうの架け替えと道路の改良に向けた詳細設計などを行う。
今業務では橋りょう詳細設計、旧橋撤去設計、築館登米線から横須賀橋までの区間の用地買収に向けた測量、道路詳細設計890mなどを実施する。業務履行期限は29年3月24日まで。29年度から用地買収に着手を予定し、順調に進めば、工事は30年度以降の発注となる見通しだ。
一方、袖山跨道橋の耐震補強工事には、ショーボンド建設(南東北支店・仙台市若林区)とT&日本メンテ開発(仙台営業所・仙台市青葉区)の2社が応札。1落5700万円でショーボンド建設が落札した。予定価格は6467万2000円で落札率は88.1%だった。
袖山跨道橋は昭和54年に完成した国道4号と交差する斜材付π型ラーメン橋。橋長は48.4m。架橋から35年以上が経過し、クラックや鉄骨の露出などが見られ、橋りょうの長寿命化と落下物など通行車両に対する第3者被害の防止などの面から補修優先度が高い橋と判定されていた。
今工事では耐震補強工として橋脚コンクリート巻立工2カ所、炭素繊維シート巻立工114平方m、補修工としてはく落防止工300平方m、橋面防水工263平方mを実施する。補修設計は中央コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)が担当した。工期は29年1月31日まで。
栗原中央線の2期概略設計
ウイルに委託
21日は、市道栗原中央線(2期)概略設計業務の指名競争入札も執行。1落500万円でウイル(栗原市)を委託先に決定した。予定価格は515万7000円で落札率は96.9%だった。入札には同社のほか、渡工測量設計、太洋測量設計、岩倉測量設計、田中測量設計、高橋測量設計事務所の5社が参加した。
同業務では、築館宮野地区からくりこま高原駅へのアクセス向上や地域間連結の推進などを目的に、志波姫堀口沖の築館バイパスとの交差点から一般県道くりこま高原停車場線交差点までの1.5km区間の延伸に向け、道路や橋りょうの概略設計、線形決定や仮BM設置など測量業務を実施する。業務履行期限は29年2月28日まで。
現在、栗原中央線は国道4号から築館バイパスまでを東西につなぐ1.8km区間が開通。20年度に国道4号から市道大林線までの1.2km区間、27年12月には市道大林線から国道4号築館バイパスまでの600m区間が開通した。くりこま高原駅まで同路線が延伸することで、栗原市街地部の交通渋滞緩和、駅から市内重要施設へのアクセス性向上などさまざまな効果が期待される。