青野沢川橋で上部工 技術提案S型の入札公告 気仙沼唐桑に橋長287m(東北整備局)

[2016/9/10 宮城版]
 東北地方整備局は、三陸沿岸道路の唐桑高田道路に設ける青野沢川橋について、9日付で上部工工事の一般競争入札(WTO)を公告した。同橋は橋長287m、幅員12mの鋼5径間連続箱桁橋で、気仙沼市唐桑町台の下~釜石下の青野沢川に架ける。入札は技術提案評価S型の総合評価落札方式で、単体企業か経常JVを対象に、26日まで申請書、11月9日まで入札を受け付け、同16日に開札する。概算工事規模は10億~20億円。

 上部工工事は、橋桁を工場で製作し、現地に輸送して架設する。鋼材は約1100tの使用を見込む。工期は、橋りょうの付属工を含め30年5月31日まで。

 入札の参加資格は、同局から鋼橋上部工事の資格認定を受けていることなど。単体とJV構成員のうち1社は、13年4月1日以降に鋼橋上部工のうち▽道路橋か鉄道橋▽橋りょう形式が鈑桁橋と単純箱桁橋を除く鋼橋の新設▽最大支間長が45m以上▽架設工法がトラッククレーン工法とトラッククレーンステージング工法以外──を元請けで施工した実績が必要となる。

 技術提案の指定テーマは、本工事で[1]上部工の品質保持と耐久性確保について配慮すべき事項[2]架設時の安全管理について配慮すべき事項──の2つ。総合評価では、施工体制評価点の最高点を30点、加算点の最高点を60点とする。

 なお、技術提案評価S型は、特定の課題に関する施工上の工夫などを提案してもらい、総合的なコストの縮減や品質向上を図る場合に適用する。予定価格は技術提案ではなく、標準案に基づいて定める。

 唐桑高田道路は、仮称・唐桑北インターチェンジ(IC)から、陸前高田ICに至る延長10kmの自動車専用道路。延長は10kmで、うち県内区間が2.5km。岩手県境には県境トンネル(仮称)を設ける。開通目標は30年度。

 同橋の下部工工事は、県境トンネルの工事と一括して三井住友建設(東北支店・仙台市青葉区)・岩田地崎建設(同)特定JVが施工している。

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