雄勝と鮎川に4.5億円 拠点エリア造成の増額分 一般会計130億円追加(石巻市9月補正)
[2016/8/30 宮城版]
石巻市は29日、市議会第3回定例会に提出する9月補正予算案の概要を明らかにした。一般会計は129億4300万円を追加し、総額を2451億4916万円とする。補正の主な予算配分額は、東日本大震災復興交付金基金の積立が91億2790万円。建設事業では、地域再生拠点エリア整備事業として、雄勝中心部と鮎川浜地区の造成工事費に4億5250万円を増額している。
地域再生拠点エリア整備事業は、雄勝中心部が約3.2haの土地を海抜8.9m、鮎川浜が約4.5haの土地を同6mの高さに盛土造成し、道路や排水路、広場などを設ける。
造成工事はCMR(コンストラクション・マネージャー)の清水建設・奥村組JVが主導して進めており、今後に排水路や擁壁の整備などが本格化する見通し。9月補正では工事費以外に、同事業管理支援等業務委託費に3280万円、用地購入費に2430万円を計上している。
同事業で基盤造成した後は、別事業で上物施設を設ける。鮎川浜地区には、おしかホエールランドや捕鯨船前広場、商業施設などを整備する。雄勝中心部には、体育館や多目的グラウンド、新たな雄勝硯伝統産業会館などを配置する。完成予定年度は、鮎川浜が30年度、雄勝が31年度。
9月補正ではこのほか、漁業集落防災機能強化事業の実施設計費に8710万円、水路整備工事費に7520万円、低平地整備事業の実施設計費に9580万円、民間保育所建設助成事業の補助金に1億4550万円を盛り込むなどした。
一般会計以外では、市街地開発事業特別会計の9月補正予算案で、中央2丁目地区の調査設計等費に320万円、宅地造成等工事費に1240万円、新門脇地区の土地区画整理事業業務委託費に6億2875万円を充てるなどした。委託先は都市再生機構となる。
なお、市議会第3回定例会の会期は9月1~21日を予定する。