水産加工場を年内着工 石巻市に冷蔵施設併設で 盛信冷凍庫とマルダイ長沼商店
[2016/8/26 宮城版]
石巻市で水産加工業を営む盛信冷凍庫とマルダイ長沼商店は、同市の水産加工業再生支援事業による補助金を活用し、それぞれ新しい水産加工場を建設する。盛信冷凍庫は明神町に第2工場の建設を計画。1万tクラスの冷蔵庫を併設する考えだ。マルダイ長沼商店は、給分浜地区にS造2階建て延べ1000平方m規模の水産加工場を建てる。300tクラスの冷蔵庫も設ける。庫両社とも年内に施工者を決定して着工し、来年8~9月ごろの完成を予定する。
市によると、盛信冷凍庫の第2工場は、土地区画整理事業地内に建てることになる。土地は同社の所有で、更地になっている。同社は石巻港で水揚げされるサンマ、サバ、イワシなどの加工を手掛けており、新しい工場では主に養殖の銀ザケなどを扱う。現在は設計中で、これから施設規模を固める。
マルダイ長沼商店の水産加工場は、敷地面積が約5000平方m。1階が作業場、2階に事務所などを置く。作業員は30人程度を予定。メカブの加工品を年間800t生産する目標を立てている。建設事業費は5億円を試算。着工は11月ごろを見込む。
市の水産加工業再生支援事業は、市内で水産加工施設を建てる事業者に対し、一定の条件を満たす場合、対象事業費の8分の7以内を補助する。対象事業費の上限は税抜8億円。