みやぎ県北道 道路施設を設置 中田・佐沼工区8.3km分 IC付近に照明、情報板(東部土木登米)
[2016/8/17 宮城版]
県東部土木事務所登米地域事務所は復興支援道路として整備しているみやぎ県北高速幹線道路(県北道)・中田工区について、道路安全施設の配置計画を進める。中田工区は29年度中の完成・供用開始を見込んでおり、同年度に区間内のインターチェンジ(IC)付近に設置する照明灯や道路情報表示板、標識などを設置する考え。このほど、設計業務を建設技術研究所(仙台市青葉区)に委託した。
登米市と栗原市の約24kmを横断する県北道のうち、中田工区は最も東側の4.7km区間。三陸自動車道・登米ICから国道346号につながる横軸となり、登米市中心街の渋滞を緩和するう回路として完成が期待されている。
東部土木事務所登米地域事務所は同工区の道路安全施設設置に関し、建設技術研究所に「みやぎ県北高速幹線道路施設計画設計業務委託」を1806万9000円で委託した。同社には中田工区の西側で整備している佐沼工区3.6km区間も含め、照明灯や道路情報表示板、道路標識・標示、ガードレール、ガードケーブルなど道路安全施設の配置計画を検討してもらい、それを元に設計業務をまとめてもらう。履行期間は29年1月31日まで。
中田工区は佐沼工区より早く、23年度に事業化された。東側の起点は三陸道・登米ICに近い中田町浅水で、主に水田地帯を横断して佐沼IC(中田町石森)に通じる。同ICでは国道346号に接続する。区間内には中田ICも整備している。
設置する道路安全施設は、中田IC、佐沼IC付近と、現道に接続する東側の中田町浅水付近への設置が特に多くなる見込み。橋りょう架設が多い佐沼工区では、国道398号北方バイパスに接続する西側の起点付近(迫町北方)への設置が多くなる見込み。
中田工区の進捗状況は、現在、道路本体を盛土して道路の外郭が見えてきた段階。水田など軟弱地盤に整備するため、土砂を盛って沈下を促進させている。沈下が安定した後、ボックスカルバートや排水構造物の設置に移る。29年度には舗装工事を発注し、全幅8.5m(車道6.5m)の高規格道路の仕上げにかかる。併せて道路安全施設を整備し、同年度内の完成を目指す。
一方、佐沼工区は県道路公社が県から工事を受託しており、本年度は橋長約700mの1号橋など、橋りょう架設に向けて大型の下部工工事などを発注する見込みとなっている。