向洋高改築3工事 その1を江村JV14.5億円 小野良組、石堂建設も落札(県出納局)

[2016/8/5 宮城版]
 県出納局は4日、気仙沼向洋高校の改築工事3件について入札結果を公表した。RC造(一部S造)4階建ての校舎棟を建設する「気仙沼向洋高改築工事その1」を、江村工務店(大崎市)・加賀田組(東北支店、仙台市宮城野区)JVが14億5000万円で落札した。「同工事その2」は小野良組(気仙沼市)が10億7980万円、「同工事その3」は石堂建設(美里町)が9億1000万円でそれぞれ落札した。県は25日に設備工事3件の一般競争入札を開札するほか、第3四半期に「同工事その4」を発注する。

 改築工事3件は、7月14日に開札した一般競争入札。その1には江村工務店JVを含め、4者が応札した。1番札を投じた同JVは総合評価で評価点74.96点を獲得し、落札を決めた。予定価格は15億7790万円で、落札率は91.9%だった。

 その2には小野良組含め2社が応札。総合評価では地域貢献や労働福祉の項目で小野良組が高評価を獲得し、評価点74.34点で落札を決めた。予定価格は10億7980万円で、落札率は92.9%。その3は3社が応札し、1番札の石堂建設が総合評価でも順当に得点を伸ばした。77.71点を獲得し、落札を決めた。予定価格は9億6770万円で、落札率は94%だった。

 震災津波を受けて学校施設が全壊した気仙沼向洋高校は、海岸に近い気仙沼市波路上瀬向9─1から1kmほど西側の同市長磯牧通に内陸移転する。敷地6haに、RC造(一部S造)4階建て延べ6113平方mの校舎棟をはじめ、S造2階建て延べ3966平方mの実習棟、S造2階建て延べ1379平方mの生徒会館、SRC造(一部S造)平屋1366平方mの体育館などを建設する。

 その1で建設するのは校舎棟。その2では実習棟と付属舎を建設する。その3では生徒会館と体育館を建設する。3件とも工期は30年1月19日まで。基本・実施設計は関・空間設計(仙台市青葉区)が担当している。

 県は同校の再建に関し、25日に「気仙沼向洋高改築電気工事」「同衛生工事」「同暖房工事」の一般競争入札を開札する。改築工事3件で建設する建物の設備工事を発注することとし、22日まで入札参加申請書などの書類を受け付ける。

 さらに、第3四半期には改築工事その4を発注し、プールや付属棟、相撲場、外構工事などを進める。グラウンド造成についても、今後2期目の造成工事を発注し、敷地西側に陸上競技用のトラックや野球場などを整備する。

右側が大谷海岸。左側が国道45号

右側が大谷海岸。左側が国道45号

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