図書館の本体工公告 児童館と一体 建築Aランク対象 外構は来年度発注(気仙沼市)
[2016/8/2 宮城版]
気仙沼市は1日、気仙沼図書館の災害復旧で、建築本体工事の制限付き一般競争入札を公告した。気仙沼児童館の新築を含む工事で、建築一式Aランクの事業者を対象に、31日まで設計図書の縦覧と入札参加の受け付けを行い、9月5日に開札する。市議会10月臨時会で工事請負の承認を得て、正式契約となる予定。新築に伴う電気設備工事と機械設備工事は、建築本体の請負事業者が決まり次第、発注する。外構工事は、約80台分の駐車場整備がメーンで、29年度の発注を見込む。30年3月の全体完成を目指す。
同図書館は、大震災で損傷したことから、笹が陣3─30の現地で建て替える。既存施設は、親和建設(登米市)で解体工事を進めている。新図書館は、RC造2階(一部3階)建て延べ3221平方mの規模で、気仙沼児童センターとの合築となる。
1階は、図書館のエントランスホール、総合サービスエリア、カフェなどのフリースペース、児童図書エリア、子ども学習室(創作活動室)、児童センターの遊戯室、児童会議室、集会室を設ける。調理機能も取り入れる。
2階は、一般図書エリア、テーマ展示・AVエリア、会議室と兼用の学習室、郷土・海事水産図書エリア、閉架用の集密書庫を置く。蔵書数は、開架と閉架、児童図書を合わせ約35万冊。3階は空調機械室となる。
本体工事では、屋根をアスファルト防水、外壁を磁器質タイル、床をリノリウム床シートとタイルカーペット、壁をコンクリートや石膏ボード塗装、天井を化粧吸音板で仕上げる。工期は29年12月28日まで。
入札の参加資格では、建築一式工事の特定建設業許可を受けている者で、地域制限や実績要件は特に定めていない。入札参加の可否は、9月1日までに通知する。
改築の基本・実施設計は岡田新一設計事務所(東京都文京区)でまとめた。市は6月補正予算で、同図書館の整備事業と災害復旧事業、同児童センターの整備事業に28~29年度で限度額が計11億0148万円の債務負担を設定。このほか、同図書館復旧・整備事業と同センター整備事業に28年度分として計4億2021万円を計上した。