八千代エンジと契約 石巻河南道路の調査 整備計画を検討(仙台河川国道)
[2016/7/30 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、石巻地区道路調査検討業務を八千代エンジニヤリング(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。契約日は26日。契約額は税込2500万2000円で、予定価格と同じ。同業務では、石巻市内で交通状況などを調べ、石巻河南道路の整備計画と計画段階評価を検討する。委託先の選定に当たっては、簡易公募型プロポーザルを採用。プロポでは、同社が地域課題や道路整備に対するニーズのとりまとめ方針を具体的に示した点などを評価した。
石巻河南道路は、石巻市と山形県酒田市を結ぶ東北横断ルートの一部として、地元などから早期整備の要望がだされている。ルートのうち、石巻市から山形県新庄市までを結ぶ石巻新庄道路は、地域高規格道路の候補路線となっており、道路整備の早期事業化が期待されている。
今回の業務は、石巻市内の国道108号について、道路交通や地域の課題を把握するとともに、道路の必要性と方針を整理し、具体的な道路計画を検討する。併せて、その検討に必要な道路予備修正設計を作成する。
108号の調査範囲は、三陸沿岸道路の石巻女川インターチェンジ付近から、山形方面の延長10km区間。この区間の現道改良、またはバイパス化などを検討し、複数のルート案を抽出して地元住民に示す。
具体的な業務内容は▽課題等に関する意見聴取と結果のとりまとめ▽道路整備計画の比較評価資料作成▽社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会の資料作成▽道路予備修正設計──など。履行期間は29年2月28日まで。最終的には同委員会での評価を経て、新規事業化につなげる。