中央2丁目地区かわまち交流拠点 設計を来月発注 立体駐車場は工事プロポ 石巻市が公告へ
[2016/6/23 宮城版]
石巻市は、中央2丁目地区のかわまち交流拠点整備事業で、観光交流施設の基本・実施設計業務を制限付き一般競争入札、立体駐車場の設計・施工を公募型プロ-ポザルで発注するため、来月にそれぞれ募集手続きを公告する考えだ。市が建てる観光交流施設は、S造2階建て延べ約1200平方mの規模で、設計費を含めた建設費に約7億7000万円を試算。29年度で工事を進め、同年度末の完成を予定する。立体駐車場はS造5階建て(4層)で200台程度が駐車できるようにする。
観光交流施設の1階には観光案内所や市民活動スペースを配置し、2階に観光客の休憩スペースや、石巻の川まちの歴史を紹介する展示スペースを設ける。市民活動スペースはできるだけオープンな造りとし、震災復興を手伝うNPOなどに活用してもらう。休憩スペースには小規模なカフェなどを置き、買い物客などが休めるようにする。
観光交流施設の基本・実施設計業務は、本年度の1号補正予算で委託費に3400万円を計上した。発注予定では、履行期間に6カ月を設定。建設予定地の地質調査業務も別途、同じ時期に指名競争入札で委託する予定になっている。
観光交流施設の隣には、民間企業の元気いしのまき(代表取締役社長・後藤宗徳石巻観光協会会長)が商業施設を建てる。市によると、商業施設は1700平方m程度の規模で、9~10月ごろに着工し、年度内の完成を見込んでいる。
立体駐車場は、3台程度の観光バスが一時駐車できる平面駐車場とともに、約3900平方mの敷地に整備する。本年度の1号補正予算で、立体駐車場・観光バス駐車場等整備工事費に7億4000万円の2カ年継続費を組んだ。
中央2丁目の観光交流拠点は、土地区画整理事業で基盤造成を進める。同事業は施行面積が1.39haで、今月に調査設計等業務をオオバ(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。秋ごろに仮換地を指定し、道路築造と下水管埋設の2件に分けて工事発注する予定だ。