熊谷組・加賀田組JVで起工 安全施工と環境配慮PR 基幹災害拠点病院・31年4月開院へ(仙台医療センター)

[2016/6/18 宮城版]
 国立病院機構(楠岡英雄理事長)は17日、仙台医療センター建て替え等整備工事の地鎮祭を仙台市宮城野区の建設地で開催した。関係者が神事を行い、県の基幹災害拠点病院の着工を祝った。熊谷組(東北支店・仙台市青葉区)・加賀田組(同・仙台市宮城野区)JVの施工で20日に準備工事に着手し、31年3月末の竣工、同4月の開院を目指す。

 新病院は、県が宮城野原総合運動公園に整備する広域防災拠点の隣接地に建設する。敷地約5万平方mに3棟構成で中央診療棟、外来棟などを配置。中央診療棟は免耐構造のSRC造地上11階建て延べ約6万平方mで建築する。建設事業費は、現病院の解体を含め約280億円を見込む。

 同工事では、新病院完成後の31年3月以降に、現病院(延べ約6万平方m)の解体工事も行い、最終工期は31年10月31日まで。設計は久米設計(東京都江東区)。建築工は熊谷組JV、電気は日本電設工業(本店・東京都台東区)・新生テクノス(同港区)JV。機械は新菱冷熱工業(同新宿区)・テクノ菱和(大阪市)・アトマックス(仙台市青葉区)JVが施工する。

 式典には、県や仙台市、医療関係者など約120人が出席し、神事を行った。鍬入れの儀では、久米設計の岡田信執行役員が鎌入れ、国立病院機構の楠岡理事長と仙台医療センター田所慶一院長が鍬を入れ、熊谷組の樋口靖代表取締役が鍬入れを行った。

 同病院は、東日本大震災後に現病院の応急復旧工事を進めたが、24年に現在地南側に移転し、建て替えることを決めた。建設地は都市公園内で、周辺には仙台市陸上競技場や東北楽天イーグルスの本拠地「Koboスタジアム宮城」が立地する。

■仙台医療センター作業所長清水暁氏(熊谷組)の話

 基幹災害拠点の一躍を担う病院。多くの注目、期待に応えられるよう、満足いただけるものづくりで引き渡しが出来るよう加賀田組さんと一丸となって取り組む。近隣や現病院からも建設現場が見える。きれいな現場づくりを工事の安全につなげ、近隣地域や緑豊かな環境にも配慮した施工をアピールしていきたい。

新病院の完成イメージ図

新病院の完成イメージ図

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