鴻池組・大愼組JVを特定 DB方式で閖上の2期集合住宅 契約金額約9.9億円 着工10月ごろ(名取市)
[2016/6/16 宮城版]
名取市は、閖上地区土地区画整理事業区域内の第2期の集合災害公営住宅について、設計・施工一括(DB)工事の事業者を鴻池組(東北支店・仙台市青葉区)・大愼組(村田町)JVに特定した。契約金額は、9億9144万円。現在開会中の市議会6月定例会に工事請負契約の締結議案を提出し承認を得た後、本契約となる。実施計期間を経て10月ごろの着工を目指す。同JVは、第1期住宅の設計・施工も担当している。
件名は「名取市閖上地区集合災害公営住宅整備事業(第2期)設計・施工一括型工事」。公募型プロポーザルで選定を進め、このほど仮契約を結んだ。設計では、建物や外構の実施設計のほか、建築確認など各種申請業務も担当する。施工は建物本体と外構を含む。
第2期住宅は、名取川に面した区画整理区域内の最も東側の位置に整備する。敷地面積は約6220平方mで、RC造ラーメン構造の6階建て1棟40戸を建てる。住宅の1階は倉庫などの非居住層とする。履行期限は29年12月15日まで。基本設計は、URリンケージ(本社・東京都中央区)が担当した。
同区域内の集合災害公営住宅は、基盤造成工事の進ちょくに合わせ第1~第3期に分け、設計・施工一括型で整備を進めている。第1期では、同地区最大規模のRC造6階建て4棟を建設する計画で、5月14日に同JVが安全祈願祭と起工式を挙行した。29年7月末までの完成を目指す。残る第3期の整備は、29年度以降に事業者の選定・着工を予定する。
区画整理事業の設計・施工は、西松建設(東北支店・仙台市青葉区)を代表とするJVが担っている。