設計提案6社に要請 阿武隈大橋プロポ 業務規模4600万円(NEXCO東日本)

[2016/6/10 宮城版]
 NEXCO東日本東北支社は9日、常磐自動車道の4車線化事業に伴い、仙台東部道路・阿武隈大橋基本詳細設計の標準プロポーザルで6社に技術提案書・見積書の提出を要請した。参考業務規模は約4600万円で、7月上旬までに提出を受け付ける。同月中に事業者を特定する見通し。

 業務区間は、事業延長14kmのうち、阿武隈大橋架設区間の亘理IC~岩沼IC間。橋りょう橋長528mの鋼5径間連続箱桁橋で床版が鋼床版。業務では、既設橋りょうに基づき、上り線側で上部工の基本設計、下部工の基礎工事の詳細設計をまとめる。

 設計条件は、上部工が有効幅員10m、全幅員10.65m。下部工と基礎工の設計条件は、逆T式橋台が2基、柱式橋脚4基、場所うち杭(機械掘削)が2基、ニューマチックケーソンが4基。履行期間は300日。施工期間は29~30年度の排出水期を計画している。

 隣接。関連の調査では、河川事前協議、測量、土質・地質調査、亘理・岩沼地区道路詳細設計などを予定している。プロポ提案の要請者は、「橋りょう設計」の認定事業者で、18年度以降にNEXCO発注業務でケーソン基礎を含む橋りょう基礎設計か、詳細設計を完了した実績などを審査し、選定した。

 4車線化区間は山元IC~岩沼IC間の約14kmで、事業費は約400億円を見込む。復興・創生期間の32年度までの整備完了を目指す。国土交通省は、常磐自動車道の4車線化に向け、高速自動車道国道の整備計画を変更。同社は8日、同事業について、国土交通大臣の事業認可を受けた。

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