雨水4施設に63億円 JSと工事協定 契約議案2件(多賀城市)
[2016/6/8 宮城版]
多賀城市は、9日開会の市議会第2回定例会に大代東雨水ポンプ場など4施設の工事請負契約議案2件を提出する。契約額は計63億2240万円で、日本下水道事業団(JS)に本体工事を委託する。初日の審議で可決する見通しで、翌10日にもJSと工事協定を結ぶ。
契約額は、大代東雨水ポンプ場と第5排水区ポンプ施設の1件が31億3970万円。八幡第一と第二雨水調整池が計31億8270万円。土木工事やポンプ設備工事、電気工事などを委託する。工事期限は2件とも契約後から31年3月29日まで。
市はJSと仮工事協定を締結しており、議案可決後に本協定を締結する。降雨量が少ない秋着手で調整し、JSが工事発注する。大代東雨水ポンプ場は、同市大代の県仙塩中央処理場内約3100平方mに新設する。総事業費は20億円強を見込む。
工事では土木、建屋の建築、ポンプ設置、電気設備、口径1500mmの管渠築造を行う。計画排水量は毎秒3.7tで、ポンプの口径は900mmと250mmを各2台計4台設置する。建屋は地下1階地上2階建て(一部3階建て)延べ約1549平方m)。
管渠は、延長258.4mを新設して既設幹線と結ぶ。河川側に取り付ける吐き口の工事は別途、1月にJSが公告・開札したが不調になったため、設計の見直しを進めている。設計は土木、建築、電気設備を一括でNJS(東京都新宿区)がまとめた。
貯留池は、第一が八幡雨水ポンプ場の敷地内に掘り込み式で、貯留量1万2000立方mで新設する。第二は明月雨水幹線下はRC造地下式で貯留量約8200立方mを設置。ポンプは口径150~200mmを各1台設置する。
明月の幹線新設工事は8割が完了しており、上流部の一部工事を市が発注を予定している。